やっぱ、Pleasant Animals！～SJのゆ・く・え☆～ (ページ40)

今日:7 hit、昨日:15 hit、合計:26,624 hit

１９　意識　・・・チャオミページ40

遠い意識の中で、何人もの男性の声がする。

「頑張れよ！俺たちが付いてるからな！ｘｘｘはまだか！？」

「持ってきました！△△が□□で・・・」

　韓国語・・・？

時々、知らない単語を使われるから、よくわからないけど、

僕に声援を送ってくれてるみたいだった。

その声を聞きながら、僕の意識は再び遠のいた。

：
：

中国から韓国へ来たばかりの頃？

色々と心ない言葉を浴びせられて、とても辛くて。

でも、ＳＪたちや周りのスタッフ達が励ましてくれるから。

そして、僕より少しだけ早く韓国に来たヘンリと、

「一緒に乗り越えていこう」って誓い合ったから。

僕はステージへあがる準備を・・・

：
：

「あと２０分。」

　え！まだ着替えてないよ！

ハッと目を覚まして、やけに重い首を持ち上げた。

　あ、夢か。

「やったぁ！」

「よく頑張ったな！」

下の方から聞こえる声を無視して、あたりを見渡した。

大きなプレハブ小屋の中のようで、骨組みの鉄柱がむき出しだった。

後ろへ首をまわすと、鉄格子が見える。

床を見ると、コンクリートの上に干し草が薄く敷いてあり、

その上に横たわっている僕の身体はキリン模様・・・(・_・)

僕は、事故の時の事を思い出した。

：
：

道路の端にある壁に背中からぶつかって、

痛みでしなった身体は、道路の下へとずり落ちていった。

真っ先に目に飛び込んできた深い森を見た瞬間。

　こんな深い森の中じゃ、誰にも見つけてもらえないかも・・・

そう思った時。

いつかテレビで見た、キリンの歩く姿が脳裏に浮かんだ。

そばにある木よりも頭一つ分大きかった。

　キリンになれば、見つけてもらえるかも知れないのに！(＞_＜)

そう思ったのが最後。

変身する気配を感じながら落下して・・・

：
：

記憶はそこで終わってるけど、その後キリンに変身したって事か。

この建物には窓も無いし、時計も無い。

キリンの姿って事は、まだ２時間経っていないのかな？

下の方から歓声が上がっている。

見れば、グレーがかった緑色のつなぎを着た数名の男たちが、抱き合って喜んでいた。

　２時間経って変身が解けたら・・・大変！

　この人達にバレちゃう！逃げなくちゃ！！(＠◇＠;)

僕は慌てて立ち上がろうと、４つの足をバタつかせた。

足も背中もかなり痛むけど、気にしてられない！

慣れない長い首も振り回し、

ゴン！w(☆o◎)w

何かに頭をぶつけた僕は、また意識を失った。。。