やっぱ、Pleasant Animals！～SJのゆ・く・え☆～ (ページ39)

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１８.2 仲間？　･･･ドムヘページ39

僕がタラムの前まで来ると、タラムは後ずさりをやめて、僕を睨んだ。

ドムヘ(あのさ。考えたんだけど。)

タラム(俺は何も知らないぞ！！)

ドムヘ(もしかして、ここに居たんじゃないの？)

タラム(俺のせいじゃないって、言ってるだろ！ばか！)

ドムヘ(ここにキリンが居たんでしょ？)

タラム(そ、そんなの知らねえよ！首の長い馬だって言っただろ！)

ドムヘ(だからさ。その首の長い馬さ、怪我とかしてた？)

タラム(し、知らないったら！)

ドムヘ(タラム。教えてよ、見たんでしょ？)

タラム(だから・・・)

だんだんタラムの声が小さくなった。

タラム(俺は・・・仲間から聞いただけで・・・)

ドムヘ(じゃあ、その仲間に聞いてよ。)

タラム(や、やっぱりお前、あの変な動物の仲間なんだな！)

ドムヘ(仲間かも知れないって、言ったじゃん！)

タラム(俺は、お前を信じてたのに！)

ドムヘ(僕だって、タラムを信じてる！)

タラム(じゃあ、もう良いじゃねえか！)

ドムヘ(ちっともよくないよ！もし・・・)

キリンのまま、ヒョンみたいに動けない状態だったら？

タイヤの跡と、朝聞いた大きな音の正体が、

そんな弱ったメンバーを連れ去ったものだとしたら？

連れ去ったのが、悪い人達だったら？

タラム(なんだよ！な、泣くなよ！)

悪い方へばかり考えてしまって、涙がこぼれてしまった僕。

タラムを見ると、ションボリしている。

しばらく、しんみりとした時間が流れた。

グゥ～

突然、僕のお腹が大きな音を出した。

ビックリして思わずタラムを見ると、目をパチクリさせていた。

そして、次の瞬間。

タラム(ブッ！あっはははは！！！)

タラムが大きな声で笑い出した。

そう言えば、昨日の夕方に食べたのが最後だった。

太陽の位置からすると、もうお昼は過ぎてる？

だからって、こんな時に・・・(._.)

タラム(美味しい実が生ってる秘密の場所が、この近くにあるんだぜ！)

ドヤ顔でそう言ったタラム。

さっきまで言い争っていたのが嘘みたい。

どうしちゃったんだろ？

タラム(仲間は、大事だからな。)

不思議そうにしていた僕に、タラムはそう言った。

タラムと僕が、仲間！？

タラム(あの茂みの中へ行くぞ！)

タラムは素早く僕の肩に乗ると、「ほら歩け！」と僕の頭をペシッ！と叩いた。

一瞬ムッとしたけど、乱暴なのは愛情の裏返しなのかも・・・と思い直し、

僕は茂みの方へ歩き始めた。