やっぱ、Pleasant Animals！～SJのゆ・く・え☆～ (ページ38)

今日:5 hit、昨日:15 hit、合計:26,622 hit

１８.1 仲間？　･･･ドムヘページ38

僕の肩に乗っているタラムは、ドタドタと走る僕に振り落とされないように、

僕の頭の毛にしがみつくようにしながら、「右だ！」「左だ！」と叫び続けた。

僕は、その声に従って、言われるままに必死で走った。

目指しているのは、“首の長い馬”が居ると言う場所。

たぶん、それは“キリン”のはずで。

でも、こんなところにキリンが居る筈も無くて。

だとしたら、考えられるのは、ただ一つ！

変身したメンバーの誰かに違いないんだ！

キリンに変身したまま、カンイヒョンみたいに動けなくなっていたら、どうしよう？

そんな心配を抱えたまま、僕は一生懸命走った。

：
：
：

どれだけ走ったかわからない。

突然、目の前が開けて、太陽の恵みがいっぱいの場所に出た。

眩しくて、思わず立ち止まった。

止まったら、体中から力が抜けて、僕はその場に尻もちをついた。

と、同時くらいに、タラムが僕の肩から飛び降りた。

タラム(ええっ！？なんで！？)

タラムは、チョロチョロと動き回って叫んでいた。

勢いよく木に登ったと思ったら、すぐに降りてきて、

違う方向にある木に登って、また降りてきて・・・。

ドムヘ(ねえ・・・何？どうしたの？)

息を整えながら、タラムに聞いてみる。

一瞬、こちらを向いたタラムの目は、なんだか潤んでいるようで・・・？

それでも、またあちこち走り回って、何かを探してるようだった。

ドムヘ(何か、探してるの？)

そう聞いた僕の声に、タラムはビックリした顔で、僕の前に走って来た。

タラム(言っておくが、俺は嘘つきじゃないぞ！！)

ドムヘ(なんだよ、突然。)

タラム(お前が走るのが遅いから、居なくなっただけだ！お前のせいだ！！)

ドムヘ(へ？？？(?_?))

意味が分からなくて、思わず間抜けで変な声が出てしまった・・・。

タラムは必死に「俺のせいじゃない！」を繰り返している。

僕は、タラムが何を言いたいのか、必死に考えた。

ん～・・・。(-.-)

まわりを見渡してよく見ると、少し離れたとこにタイヤの跡が見えた。

僕は疲れ切った身体をよいしょと持ち上げて、その場所へ行ってみる。

ごつい大きいタイヤと、それよりも少し小さいタイヤの跡。

もともと落ちていたのかわからないけど、少し太めの枝が、いくつも潰されている。

振り向くと、こっちの様子を伺っていたらしいタラムと目が合った。

僕がタラムの方へ歩き始めると、タラムはムッとした表情で後ずさりを始めた。