やっぱ、Pleasant Animals！～SJのゆ・く・え☆～ (ページ36)

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１７.2 発見！　・・・ドムヘページ36

ドムヘ(もう・・・ムリ・・・)

僕は膝がガクッとなって、両手をついた。

疲れすぎて、かすみだした目には、遠ざかるタラムの姿。

あ～あ・・・置いてかれちゃった・・・。

僕は、もうどうでも良くなって、大の字になって寝そべった。

心臓がドキドキして、呼吸も早くなっている。

目を瞑っていると、ハアハア言ってる自分の息遣いだけが聞こえた。

タラムに置いてかれた僕は、どうしたら良いんだろう？

メンバーに会いたかったのに・・・。

急に寂しくなった僕の目から、涙がこぼれた。

落ち着き始めた息遣いが、嗚咽に変わるまでに、そう時間はかからなかった。

タラムに見つかったら、また何か言われるかな？

そう思っても、タラムが戻ってくる気配も物音もしない。

余計に寂しさが増して、声を上げて泣いた。

：
：

どの位泣いていただろう？

僕は、起き上がって涙を拭いた。

まだ嗚咽は治まらないけど、泣いていても仕方ない。

とにかく、タラムが向かった方向へ行って見ようと思った。

立ち上がって、ふと、あたりを見渡す。

右を見ても、左を見ても、木・木・木・・・木ばっかり！！(＠_＠;)

僕はどっちから来た？

タラムは、どっちへ向かった？

少し、あちこち歩きまわってみたけど、ちっともわからない！

何か、手がかりになりそうなものは無いかな？

しばらく立ち止まって、考えた。

タラムは何て言ってた？

たしか、山に近い森のはずれって言ってた。

山・・・！

上を向くと、大きな木の枝が生い茂っていて、隙間から空が見えるだけ。

山なんてどこにも見えない。

僕はガッカリして、下を向いてため息をついた。

ガサッ・・・

ちょっと離れたところで、草が音を立てた。

何だろう？

耳を澄ませてみると、かすかに聞こえる息遣い。

僕は、そっとそちらに向かって歩き出した。

なるべく音をさせないように。

抜き足・・・差し足・・・忍び足・・・

草の合間から、何か白っぽいものが見えてきた。

白と言うよりは・・・肌色？？？

草をそっとかき分けていくと、徐々に現れたのは、素っ裸の・・・

ドムヘ(カンイヒョン！！)

僕は慌てて傍へ駆け寄った。

体中に薄いアザをたくさんつけたカンイヒョンが倒れていた。

まわりに、服の残骸は見当たら無い。

変身して、ここまで来たのかな？

とにかく、助けなきゃ！

えっと・・・まずは保温だ！

僕は、出来るだけ大きな草を集め始めた。