やっぱ、Pleasant Animals！～SJのゆ・く・え☆～ (ページ34)

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１６.3　モヤモヤ　・・・ハンヨンページ34

しばらくして運ばれてきた薬草は、乾いたものに比べれば、臭いが穏やかなだけで、

とても美味しいと思えるものでは無かった。

それでも、食べ終わった後は、痛みが薄れている気がするから、まあ良しとしよう。

ボスは、俺が食べている姿を見届けると、

新たに入ってきたタヌキと入れ違いで去って行った。

薬草を持ってきた二匹のタヌキは、ボスに何か耳打ちされると、

黙って頷いて、出入り口に近いところで座り込み、俺ともう一匹のタヌキを見つめた。

女(お父様、何か言ってた？)

ああ。さっき巣に帰れって言われてたメスタヌキか。

帰ったんじゃなかったのか？

ていうか、怒られもしなかったな。

変な親子だ。

女(あなたが倒れていたのは、森のはずれだったのよ。)

俺は、チラッとメスタヌキを見てから、おとなしく寝る体勢をとった。

女(この前から、この辺りに色んな事が起こってるから、お父様も心配してるの。
　たくさんの人間が、森や川を中心に入って来ていて、今朝早くには、
　首の長い黄金の馬が、人間の持ってきた怪物に乗せられたって言うし。)

首の長い・・・黄金の馬？

女(川の近くの草むらには、この世の者とは思えない位大きな猫がいてね、
　どうやら弱っているふりをして、小さな動物や鳥を狙って食べてるらしいのよ。
　あなたも、それにやられたんじゃないかって、私達は思ってるの。違う？)

大きな猫ね・・・。

女(川の近くには、見慣れない大きな亀とサルが居るらしくてね。森の中には、
　リスを連れた黒くてごついサルがうろつき始めたって話よ。)

・・・なんだろう？

なんかモヤモヤする。

俺は、話の続きを待った。

女(・・・あなた本当にセクシーね。)

話を変えやがった！(-"-)

男１(姉さんみたいに？オスのクセに！)

男２(俺たちのように凛々しくなくちゃ！)

俺はうっすらと目を開けて、出入り口のタヌキ２匹と、

そばに座っているメスタヌキを見比べた。

・・・同じにしか見えん・・・(-_-;)

女(フン！あんた達なんか、彼の足元にも及ばないわよ！)

男１(どっちが強いか、勝負すればわかりますよ！)

女(受けて立つわ！吠え面かかないようにね！)

え・・・勝手に決めるなよ！(＠_＠;)

メスタヌキは、そっと俺の身体を舐めはじめた。

振り払うのも面倒で、俺はされるがまま。

何もかもが、面倒な方向へ進んでいるのが気に入らない。

あ～、モヤモヤする！！(-"-)