やっぱ、Pleasant Animals！～SJのゆ・く・え☆～ (ページ29)

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１５.1　誤解　・・・ヒチョルンページ29

・・・うっ！

か、身体が動かねえ！！

これが世に言う“金縛り”ってやつか！？

い・・・息がく・・・くるし・・・い・・・(＞_＜)

俺は、全身の筋がピーンと張ったような感覚と息苦しさで目が覚めた。

シオンやリョウを呼ぼうとしても、声にならない。

いう事を聞かない身体をピクピクさせながら、

どうにか“金縛り”を解こうともがいていた。

シオン(ヒョン！？(＠_＠;))

ガサガサと音を立てながら近づいてくるシオンの声。

あれ？

俺の胸元で眠っていたんじゃ無かったか？？？

シオン(ヒョン！どうしたんですか？どこか痛みますか？)

俺はその声に応えようと必死になったが、

口をいくらパクパクさせても、ちっとも話が出来なかった。

シオン(え？何ですか？どこが痛むんですか？)

シオンが俺の顔の前にやってきて、

小さな小さな手で、必死に俺の前足や顎を撫でまくる。

そして、時々天を仰いで十字を切ると、

シオン(おお！神よ！ヒョンの苦しみを解き放したまえ！)

と、叫び声をあげた。

バカ！

どうせ祈るのなら、俺たちを元の姿に戻せって言え！(-"-)

なんて、心の中で突っ込んでみても、苦しさは変わらない。

口を開けてるせいで、よだれが必要以上に流れ出て、

あ～・・・きったね～・・・(ーー;)

その汚い状況に気付いたシオンは、

事も有ろうに、俺の牙を掴むと、自分の顔を汚い口の中へ突っ込んだ。

シオン(何か、つっかえてるんですか？う～ん・・・良く見えないな・・・)

そう言うんじゃ無いんだよ、シオン・・・(T_T)

的外れな心配に、もどかしさを感じるが、どうしようもない。

その時だった。

バシャーン！・・・カランカランカラン・・・

リョウ(何してるの！！(＠◇＠;))

リョウが帰ってきた・・・と思ったら、

俺の顔に体当たりしてきたリョウ！

イテッ！

少しだけ身体が揺れて、シオンはアワアワ言いながら、俺の牙を離した。

リョウはすぐ横に転がったが、素早く立ち上がり、

今度はシオンに向かって泣き叫んだ。

リョウ(食べ物が無いからって、ヒョンが食糧になる事ないでしょ！(＞_＜))

シオン(違うから！)

俺は全身にピキピキと電流が走ったような感覚に耐えていた。

気が付けば、息も出来るようになっている。

弟たちの言い合いを尻目に、俺は、少しだけ身体を動かしてみる。

ゆっくりと身体を動かすと、ピリピリ感は薄れていき、なんとか立ち上がる事に成功した。