やっぱ、Pleasant Animals！～SJのゆ・く・え☆～ (ページ26)

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１４.1　噂話　・・・リョウ君ページ26

温か～い・・・(*´∇｀*)

背の高い草むらに囲まれながら、寒い夜を迎えることになった僕たち。

シオンハムと僕は、ピューマに変身しているヒチョルンヒョンの懐に潜り込んでいる。

ヒチョルンヒョンは、相変わらず苦しそうに、浅い息を繰り返していた。

シオン(リョウ。起きてる？)

シオンヒョンが小声で話しかけてきた。

リョウ(何？)

シオン(食糧とかどうする？)

リョウ(あ～・・・)

僕も考えてた。

僕は子ネコになってるし、動けないピューマに、小さすぎるハムスター。

僕とシオンヒョンは、怪我もしていないし、元気だけど、

ヒチョルンヒョンの分を調達するには、身体が小さすぎる。

シオン(とりあえず、水分補給をしておかないとダメだと思うんだ。)

リョウ(あ。それなら、川の水を沸かして)

シオン(沸かす？どうやって？)

リョウ(あ・・・)

忘れてた。

こんな姿じゃ、火をおこすのは無理じゃん・・・(@_@)

シオン(この辺に、野生動物は居ないのかな？)

リョウ(う～ん・・・どうだろう？)

シオン(川の反対側には森があるから、何か居そうじゃない？)

リョウ(そうかもだけど、どうして？)

シオン(僕、明日、森へ行って、水飲み場があるのか、誰かに聞いてみるよ。)

リョウ(一人じゃ危ないから、僕も行くよ。)

シオン(リョウはヒョンの傍に居てあげて？僕なら大丈夫だから。)

ヒチョルン(オイ。)

突然ヒチョルンヒョンの声が聞こえて、僕たちは慌てて謝った。

リョウ＆シオン((！！(＠_＠;)ご、ごめんなさい！))

リョウ(もう、お喋りはしないから！)

シオン(うんうん。もう、眠るから！)

僕たちはそう言って目をギュッと閉じた。

すると、ヒョンの優しい声が聞こえた。

ヒチョルン(俺の事は良いから。どうせ食欲ねえし。自分の事だけ考えとけ。)

リョウ(ダメだよ！こういう時は、ちゃんと食べないと！)

ヒチョルン(はは・・・猫になっても言う事は人間の時と同じだな。)

リョウ(あ・・・)

そうだった。

ちゃんと食べてほしいけど、肝心の食糧が無いから、相談してたんだった。

ヒチョルン(人間に戻れたら、沢山食わせてもらうさ。(^^))

ションボリした僕に、ヒョンはそう言って力なく笑った。

暗闇の中。

風が吹くと、草が静かに揺れて、カサカサと音を立てる。

その度に小さく震えるヒチョルンヒョンに、

僕たちの体温を分けてあげたくて、更にピッタリとくっついて眠った。