だって、Pleasant Animals探偵団！～ＳＪは調査員 ☆～ (ページ10)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:7,951 hit

３　鍵を握る人物　の巻ページ10

「ウニクヒョン。大丈夫です。」

わけが分からなくてプチパニックを起こしているウニクさんに、

キョヒュさんは自信満々に答えました。

「昨日の夜、リョウのプリンが無くなってて、
　犯人を捜すべく、聞き込みを始めたんですよ。
　その結果、犯人がドムヘヒョンだってわかって、
　それを知ったヒチョルンヒョンが怒ったってわけです。」

「え？ドムヘが？」

「ええ。この様子から、大方まちがっていないと思いますよ？」

キョヒュさんはそう言うと、台所へ向かいました。

ウニクさんは、キョヒュさんの話を聞いて、おかしいと思いました。

「キョヒュ！そんな事ないよ！ドムヘは一つしか取ってない！」

手に水の入ったグラスを持ったキョヒュさんが戻ってくると、

ウニクさんはそのグラスを取り上げてそう言いました。

「なんで違うってわかるんです？」

ちょっとムッとしながらグラスを奪い返すキョヒュさん。

「わかるよ！だって、アイツがプリンを取った時、俺も一緒に取ったし。
　この前の事もあったから、リョウの分がちゃんと残ってるか確認したし！」

「え？・・・嘘！？」

自分の憶測が外れて、思わずそう呟いたキョヒュさん。

「“嘘”って何？」

Σ(＠◇＠;)(＠○＠;)

突然、リョウ君の涙声が聞こえて、ギョッとした２人。

リョウ君は、鼻をすすりながら立ち上がりました。

「キョヒュ？昨日は、知らないって言ってじゃん！」

「あ、いや、そう言う事じゃ・・・」

ジリジリとにじり寄るリョウ君の瞳が青くなっています。

ヘビに睨まれた蛙のように、冷や汗が噴き出るキョヒュさん。

ふいにウニクさんの方を向いたリョウ君に、ウニクさんはドキッとしました。

「僕の分があるかどうか確かめたって？本当？」

「本当だよ！だって、お前、すごく食べたそうだったじゃん。だから・・・」

「いくつ残ってたの？」

「いや、まあ・・・半分くらい？」

「半分？１３の半分は６．５だよ？」

「ほら、大体ざっと見れば５～６個あるから大丈夫だなって思っただけで・・・」

なんだかしどろもどろのウニクさん。

リョウ君は、涙目のまま、ウニクさんに詰め寄ります。

「ヒョン！そこ、すご～く大事なんだよ！ちゃんと思い出して！！」

Σ(＠◇＠;)ﾋｯ！

問い詰められたウニクさん。

ＰＯＮ！

ハツカネズミに変身すると、

洋服の中から慌てて這い出し、

素早く窓際のカーテンの裏に隠れてしまいました。