だって、Pleasant Animals探偵団！～ＳＪは調査員 ☆～ (ページ48)

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１２　キボンさんの実力２ページ48

ペットボトルを手にしたウニクさんが部屋から出てリビングへ来ると、

時が止まったようになっている４人がいました。

「おはよ～・・・って、どうしたの？」

「え？あ、ウニクか。いや、別に。」

ふいに我に返ったイトクさんがそう答えると、

他の３人も時が動き出したようす。

何かあったっぽい雰囲気に、ウニクさんは興味深々。

「いいじゃん！何？」

そう言って、リョウ君の横にひっつくように座りました。

「大した事ないんですよ。昨日、僕がイトクヒョンの居場所を当てたって話です。」

「え～！すごいじゃん！」

キボンさんの答えに、ウニクさんも楽しそう。

「キボンは俳優だから、観察力が優れてるんですって。」

シオンさんの不機嫌そうな声に、ウニクさんがハッとしました。

「何？それでシオンが拗ねてんの？それでこの空気なわけ？」

イトクさんに問いかけると、イトクさんは苦笑いを返してきました。

「シオンも俳優だもんね！」

改めてそう言うと、ウニクさんは、シオンさんの方に向き直りました。

「そんなシオン氏に質問です。」

そう言われたシオンさんは、テーブルの上に新聞をたたんで置きました。

「シオン氏から見て、ドムヘとAの関係はどう見える？」

「え？あの二人、ですか？」

目をパチクリさせるシオンさん。

「ヒョン。今更、何言ってんの？」

リョウ君がそう言うと、

「ほら。なんとなく、あの二人の関係って、暗黙の了解的な感じじゃん？
　みんながどう見てるのかは、わからないし、一度聞いてみたかったんだ。」

と答えるウニクさん。

イトクさんとキボンさんも「確かに」と顔を見合わせて頷きます。

「それを言ったら、イトクヒョンの方が、一番近くで二人を見てるんだし、
　ヒョンはリーダーだし、良くわかってるんじゃないですか？」

「え？俺？」

不意に話を振られて、少し慌てたイトクさん。

しかし、ウニクさんはブレていませんでした。

「違う！俺が聞きたいのは、シオンの意見！昨日、あの二人の様子がおかしかったでしょ？
　でもさ、あの二人の様子がおかしいのは、ジムニヒョンの事が解決してからだと思うんだよ。」

「え・・・」

シオンさんは、そのまま黙って考え込んでしまいました。

「でも、昨日は普通にジムへ行ったぞ？特にギクシャクもしてなかったし？」

慌てて口を出すイトクさんに、「それ、本当？」とキボンさんが聞くと、

イトクさんは大きく頷いたのでした。