９ ＫＡＹ君現る！４ ページ37
「え・・・なんでわかんないんですか！？」
ＫＡＹくんは、大きくため息をつきました。
ドムヘさんは口をとがらせて不満そう。
「だからね。」
シオンさんが説明してくれます。
「Aが頻繁にジムニヒョンのお見舞いに行ったから、ＫＡＹのお姉さんが怒って、
転院することになったんです。でも、仕事に復帰したら、
またAと会うことになるでしょ？だから、会社も辞めるように言ったんですよ。」
「あ。そういうことか〜！(*^-^*)」
納得したドムヘさん。
「そういうことか〜、じゃないですよ！ジムニさんが辞めたら、東方thinkは・・・あ！」
Aさんがそう言って顔を青くしました。
「私のせいなんだ。。。あの辛そうな顔をさせたのは、私だったんだ・・・」
「ヌナマネ？」
ＫＡＹ君がAさんの顔を覗き込みます。
「ジムニさんの事、何も知らないくせに、私だけが心配してると思い込んでて・・・」
瞳が揺らめいているAさん。
自分が何をしようとしていたのか、ようやく理解し、後悔したものの、
東方thinkだけではなく、会社にも迷惑をかけてしまっていることに気づいたのです。
「どうしよう・・・」
うつむくAさんの頭を、ドムヘさんが黙って優しくなでてあげます。
けれど、そんな事で解決できるほど、事は簡単ではありません。
「ヌナマネ。」
ＫＡＹ君が、優しい声でAさんを呼びました。
顔を上げたAさんは、今にも涙がこぼれそう。
ＫＡＹ君は、困ったような顔をして言いました。
「ジムニヒョンのところには連れていけないけど、姉のとこになら連れていけます。
とりあえず、僕の姉に会って謝るってのは、どうでしょう？」
Aさんは、咄嗟に「是非！！」と言いかけましたが、
すぐに、余計に話がこじれてしまうのでは？という不安に襲われて、
口をつぐんでしまいました。
それを見たＫＡＹ君は、さらに言いました。
「僕の姉も鬼じゃないと思うし。とにかく謝らないと先に進めない気がしませんか？」
「そうだね・・・とにかく謝らないとだよね？」
それを聞いたＫＡＹ君はニッコリ。
シオンさんもドムヘさんもニッコリ。
「じゃ、行きましょう！」
そう言ったＫＡＹ君は、大きく頷いたAさんの手を握り、
反対の手でシオンさんの手を握ります。
ＰＯＮ！
あっという間に３人が消えて、
「なんで！？Σ(＠_＠;)」
部屋にはドムヘさんだけが残ったのでした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「K-POP」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：koyuki | 作成日時：2018年7月18日 9時
