だって、Pleasant Animals探偵団！～ＳＪは調査員 ☆～ (ページ29)

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７　作戦♪　の巻４ページ29

ここは整形外科病棟のナースステーション。

紳士的なたたずまいの男性が、にこやかに近づいてきました。

シオンさんです。

「すみません。ちょっと、お伺いしたいのですが、よろしいですか？」

「あ、は、はい！何でしょう？(#^^#)」

シオンさんに気付いた看護師さんが、少し顔を赤らめてカウンター越しに返事をしました。

「ここに、ジムニ氏が入院していると聞いてきたんですが、部屋はどちらでしょうか？」

「まあ、ジムニさんの？ごめんなさい。もうこちらには、いらっしゃいませんよ？」

「ええっ！？骨折したって聞いてたけど、もう退院ですか？」

シオンさんは、顔をしかめて見せます。

「いえいえ。他の病院に移られたんですよ。」

看護師さんはそう言ってニッコリ。

「なんでほかの病院になんか。。。ここなら安心して治療を任せられるでしょうに。」

シオンさんは、首を横に大きく振って、ため息をつきました。

「さあ？でも、ジムニさんから申し出があったと聞いていますよ？」

「そうですか・・・あ、転院する直前の彼の様子とかは、覚えてますか？」

「そうですね～・・・いつも笑顔でしたけど、あの日は、本当に、そう、清々しい感じ？
　ずっと病室に一人だったので、不安だったんじゃないでしょうか？」

「不安？」

シオンさんはそう言って険しい顔をしました。

少し周りを見渡すと、まっすぐに看護師さんを見つめ、

「なんの不安があるというんでしょう？最高に良い治療が受けられると有名なうえに、
　こんなに美しい看護師さんたちに囲まれての入院生活！まさに天国だ！」

シオンさんはそう言って、両手を上にあげると、すぐに胸元で十字を切りました。

看護師さんは顔を赤らめて嬉しそう。

「そんなの簡単よ。」

不意に、シオンさんの後ろから、女性の声がしました。

振り向くと、もう一人の看護師さんが立っています。

「あ、主任！！」

「あなたは仕事に戻って。」

「は、はい！」

主任と言われた看護師の指示にしたがって、看護師はそそくさと仕事へ戻りました。

「簡単と言いましたね？どういうことですか？」

シオンさんの問いに、クスリと笑った主任看護師さんは、

シオンさんの肩に手を置くと、背伸びをして耳打ちしました。

「女性問題ですわ。」

そう言って、ニッコリ。

驚いたシオンさんに、主任看護師は続けて囁きました。

「続きは、今夜、いかが？」

シオンさんは、ゴクリと唾を飲み込んだのでした。