だって、Pleasant Animals探偵団！～ＳＪは調査員 ☆～ (ページ11)

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３　鍵を握る人物　の巻２ページ11

「Pleasant Animals！」

突然、イトクさんの声が宿舎中に響き渡りました。

ＰＯＮ！
ＰＯＮ！

キョヒュさんとリョウ君は、声の方に顔を向けました。

「何、やってんだ！朝っぱらから！！」

イトクさんの怒りの声に、裸のドムヘさんとヒチョルンさんは、

慌てて自分の部屋へ入って行きました。

それを見届けるイトクさん。

ふと、キョヒュさんとリョウ君と目があったイトクさんは、

ムッとしたまま二人の元へとやってきました。

「何があった？どうしてキーワードを言わなかったんだ？」

「いや、僕は・・・部屋から出てきたらすでにあの状態だったし・・・」

キョヒュさんは、歯切れの悪い言い方で下を向きます。

「僕、もうわかんない！ヒチョルンヒョンはドムヘヒョンが犯人だって。
　ウニクヒョンも共犯だって言ってたんだ！」

「なにか証拠でもあったのか？」

リョウ君は首を横にブンブンと振りました。

「じゃあ、ヒチョルンの勝手な思い込みじゃないか。
　証拠も無いのに、犯人扱いされたドムヘが可哀想だ。」

イトクさんは首を少し振って、ドムヘさんの部屋の方を向きました。

「そう言えば、リョウ。全員に聞き込み、終わったの？」

キョヒュさんがコップをテーブルに置きながら、

リョウ君の目の前で開いたままになっている小さなノートを覗き込みました。

「うん。さっき、ウニクヒョンの話も少し聞けたから。」

そう言いながら、リョウ君はノートをキョヒュさんに渡しました。

イトクさんも一緒にメモされたノートを読み始めました。

「結局、全員１つづつしか取っていないし、番号を覚えてるのも半分だけか。」

イトクさんがそう言って、考え込みました。

「だから、ドムヘとウニクが俺とリョウの分を食ったんだよ！」

いつの間にかヒチョルンさんも居て、

イトクさんとキョヒュさんの後ろから肩を組んできました。

「でも、証拠は無いんだろ？」

「んなもん無くたって、アイツらに決まってる！」

「おいおい。決めつけは良くないだろ。」

「そう言ったって、メンバー以外に冷蔵庫を開ける奴なんているか？」

イトクさんとヒチョルンさんは、もう一度ノートに目を通します。

「昨日は、ヨンジさんが来ただけですからね。」

キョヒュさんもメンバー以外に冷蔵庫を開ける人は思いつきません。

「あっ！Aもだ！」

急にヒチョルンさんが何かを思い出して叫びました。

しかし、他の３人には意味が分かりませんでした。