あなたのココロ、盗みます。【赤羽業】 (ページ6)

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こくりこくり、と頭が上下に動くあたし。

とてつもなく眠い

『旅行……なんてめんどくさいネ』

「仕方ないよ、暗殺のためだしね～」

暗殺はいいとして、嫌な予感がするしめんどくさい。

引っ張り出されてきたあたしは大欠伸。

シャラ、と首元でペンダントが光った。

「ずっと気になってたんだけど、そのペンダント何？」

『ん～、秘密！』

ねぇ？と、クロに問いかける。

当の本人・クロはニャア、と鳴きあたしのリュックサックの中でそっと眠る。

あたしは
黒いTシャツに、デニムの短パン。

黒いニーハイソックスにスニーカー

あとリュックという動きやすい格好だ。

(んまぁ普通に考えて動きやすさ重視だよネ…)

あたしはガタリと立ち上がり、金髪のオネーサンの所に歩み寄る。

『……あなた、誰ですか？』

じとっとした目で見つめる。

すると、ふわりと金色の髪が靡き、思い口を開く

「…英語の担任、イリーナ・イェラビッチよ。

"イリーナ先生"とお呼びなさい。」

『？……イリーナせんせ～……？』

「やだ！！なんていい子なの！！」

ぎゅっ、と抱きしめられ、イリーナ先生の豊満な胸に埋まる。

『い、イリーナ先生が呼べって…！』

「もうっ、私はビッチビッチ言われて散々だったのよ！！」

ぎゅ、と手で拳を作る先生。

ビッチビッチって……魚の効果音かよ！！

「違う違う、A"ビッチ先生"だよ」

『ビッチ先生…？』

「そのままイリーナ先生でいいからね！！」

がしっと肩を鷲掴みにされる。

あまりに痛いのでこくこくとうなずいた。

「ま、いっか。A、行こう」

『ね、ねぇカルマ…』

「何？」

ごく、と息を呑む

『触手の破壊権って……テストで１位を取ったら、でしょ？
カルマなら容易いんじゃないの？』

「んー……まぁ、惨敗って事かな。
殺せんせーに言われたよ、"錆びた刃を自慢げに掲げたただのガキ"ってね」

『……そっか』

私は苦笑しながら言った。