あなたのココロ、盗みます。【赤羽業】 (ページ5)

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. 赤羽業side

夏休み、触手破壊権を得た人達と、スナイパー3人。

もちろん練習を繰り返す

俺は、破壊権を得た奴らを見て悔しさが芽生えた

『おはよう、元気～？』

「今日はちゃんと来たんだ～」

『うん、サボってたら凛香と千葉に負けちゃうからネ～！』

銃を持ちながらピースをする

彼女は本当に元気だな、と笑う

『ふふ、やっと笑ったね』

ぶに、と俺の頬を引っ張る羽元さん

『ず～っと、怖い顔してたヨ？』

「え……っ」

俺、羽元さんに言われるくらい余裕なくなってたんだ、恥ずかしい

『ふふっ、怪盗featherなめてたねぇ…

怪盗、って言うのはね、モノを盗むだけじゃなくて、人の暗い気持ちとかも盗むの。

それが、一番いい怪盗の形なんじゃないかっあたしは思う！』

ニッ、と笑うと、俺の元から去っていき練習に混ざる羽元さん

あっという間にクラスの輪に溶け込んだ

それに、俺は目を見開いた。

(やっぱ………羽元さんスゲェや。)

俺とは違うな～、と思いながら見つめていた

"羽元さ～ん、テストどうだった？"

"え～っと……まぁ、うん。"

"39点？"

"アハハ、カルマは100かぁ…やっぱ元の才能が違うねぇ……"

ま、俺からしたら怪盗なんてやってる方がすげぇと思うけどね

「……A」

『カルマ？』

「…ありがと、ね」

『んふふ、羽元から昇格しましたネ！』

ニッコリ笑っている彼女に"だね"と、俺は笑い返した。