あなたのココロ、盗みます。【赤羽業】 (ページ18)

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隣の渚くんはかなりどうでもよかった。

E組も、殺せんせーも、烏間先生も。

"信頼"が無いからだ、不登校していた身とはいえ…出会って一週間足らずか少し位の相手を信頼しきれと？

無理な話だ

隠し持っていた、アサルトライフルとショットガンを出して有里を撃つ。

余裕でかわされたものの、徐々に近付いていく。

途中でナイフが飛んできたがあたしはしなやかに避けた。

一瞬撃つのをやめ、足からナイフを出して蹴る。
岡野の手を使わせてもらった。

その間に銃をしまい、ナイフを取り出す。
攻撃するも軽々とよけられ、つけられた傷は頬についた切り傷のみだ

『っはぁ…』

「なかなかに動きが鋭いな…」

『褒めは要らない』

カッターを出し、投げるが切れたのは髪だけ。

ナイフを再び持ち、有里に攻撃する…が、渚くんが止めに来た

「羽元、さん…。もうやめて…ｯ」

『何で』

何で、あんたが泣いてんの。
あたしの気持ちがわかるの？

『あんたに…何が分かるってのよ！！！』

「分からないよ、何も。…僕もさっき気付かされた、殺すのは駄目だよ。

ハイ、これ。」

手渡されたのは、スタンガン。あの寺坂のやつだ

「……これで、戦ってよ。羽元さんの戦い方凄く強くて、綺麗だから…」

えへへ、と俯いて笑う渚くんに涙が溢れる。

『……わかっ、た』

有里に向き直り、走って顔面を蹴る。

パタリと倒れ込んだ有里、ナイフを投げた。
それは服にあたり、床から動けなくなる有里

『………ありがとう、せいぜい刑務所で幸せにね』

首元にたっぷりと電気を流す、有里は完璧に気絶した

「……Aー！！！」

『わぁ！？』

抱きついてくるみんなに驚きながらも抱きつき返す、やけに汗くさいみんなに何故か安心感を覚えた

「A、すごく強かった…ね」

『？ありがと…？』

カルマの顔は何やら悩んでいるような顔で、あたしは首をかしげた。

「あ、ねぇ…羽元さん」

「凄く聞きづらいけど…あの人と、何があったの？」

『……うん、』

あたしは、重い口を開いた。