あなたのココロ、盗みます。【赤羽業】 (ページ15)

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『あれ、渚くん着替えるの早いネ』

「う…」

「そのまま行きゃ良かったのに、暗殺者が女に化けるのは歴史上でもよくあるぞ」

「い、磯貝くんまで！！」

「渚君、とる(・・)なら早い方が良いらしいよ」

「とらないよ！！大事にするよ！」

小声で渚くんをからかう皆。磯貝くんなんて何気にノリがいい、これだからモテるんだイケメンめ！！

そしてVIPフロアに突入

『あの警備さん達は寺坂とあたしで仕留めるよ。木村ちょっと手伝って～』

「え」

『「こう言ってみ？」』

ニヤリと笑ったあたしとカルマコンビに皆がそっと青ざめた。ご愁傷さま木村、という顔で

「あっれェ～脳みそ君がいないなァ～こいつらは頭の中まで筋肉だし～

人の形してんじゃねーよ豚肉どもが」

くるりと向きを変えすたすた歩きだす木村を全力で追いかける警備

『よぉし今だ』

寺坂がスタンガンで相手を仕留め、あたしは普通に後頭部に飛び蹴りした(普通じゃない)

「は、羽元さん強い…！」

「当然です、彼女は世界きっての大怪盗。どんな物でも簡単に盗む、その為には警備を欺く頭脳、いざとなった時の戦闘ため、力がいる。

彼女はすべて持ち合わせています。強くないはずがない(・・・・・)」

『そんな褒められると照れますな。』

勉強の方の頭脳はないけど、とあたしは笑う

ガサゴソと胸元を漁る、するとあたしの予想通り本物の銃が

「そして、千葉くん、速水さん、この銃は君達が持ちなさい」

「まっ、私よりAの方が狙撃が…」

「羽元さんにはいざと言う時のために体力を温存してもらわなくてはなりません。」

緊張するふたりにあたしは連絡用のマイクを渡す

『いざって時に支持出すから、ね？』

「あ、ありがと」

.

8F コンサートホール

何か知らんが銃くわえたおっさんが入ってきた

あたし達を脅す、が…凛香が銃を狙って撃つ

外してしまったが

あーやだなぁ、死ぬのやだなぁ。体力どうこう関係ないからあたしが撃ってはやく突破したい

……凛香たちが撃ち合ってる時にあたしだけ抜け出すってのもアリだけど

「意外と美味ェ仕事じゃねぇか！！」

……どうやら無理らしい。