臆病子猫。【夜久衛輔】 (ページ6)

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臆病5 ページ6

in.伊達工業

「宜しくお願いしま～す」

そう言いながら並ぶ皆

頑張れ音駒!

「山本ナイッサー!」

研磨が打つ、相手は綺麗に拾った

「二口ッ」

ふたくち、と呼ばれた人はスパイクを打つ

やっくんが拾った

流石っ

そしてひたすら繋ぐ

「クロ」

フワッ

研磨がトスをあげた

黒尾が打つ

だが伊達工は高いブロック故に止められた

……が

それを拾って繋ぐのが音駒!!

……いいなぁ、なんて感情がこみ上げる

私そんなバレー好きじゃないのに

そうこうしてるうちにセットが終わった

伊達工業がとったみたいだ

25‐20

『皆お疲れ』

タオルとドリンクを渡していく、もっとマネージャー増やすべきだよ

……後継者、見つけないとな

まだ早いか、なんて

春高が終わるまでに、マネージャーを探さなくちゃ

「次は取るぞ」

「オス!」

ぽん、と頭に手の感触

「マネージャーお疲れ様」

『うん…やっくんもお疲れ様』

「ありがとなー、相手ブロックがホント強いんだよ…
負けねぇから、行ってくんな」

やっくんに手を振る

ひたすら繋いで…繋いで…

そんなやっくんが…そんなリベロが

私は一番かっこいいと思う、私的には、ね

次のセット、音駒が取った

「クッソ」

あと1セット

ファイナルセットは…音駒が取る

多分←←

有言実行し、25‐23で音駒が取った

2‐1、音駒の勝ち!

「有難うございました!!」

「お疲れッス先輩!!」

『山本くっ…?!お、お疲れ様…』

ビクビクと手を震わせながら山本くんにペコッとした

「山本…?お前、A泣かせてんじゃねぇよ?」

「泣かせてないです夜久さn…ァァァアァァァア!!!」

やっくんの強い蹴りが山本くんに

『明日も頑張れ…音駒』

なんて、呟いてみた