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臆病23 ページ27

梟谷は、相変わらず木兎が目立っている。

「ナァァイス猿!!ラスト寄越せェェエ!!!」

烏野は今、最も高いブロック3枚。

それを、超インナーで打った。

「見た!?赤葦、今の俺の超インナースパイク見た!?」

「見ました、凄いですね…」

「まぐれだけど!!朝比奈も見た!?」

『あーはいはい見た見た』

木兎光太郎、そいつは、敵味方関係なく士気を高めてしまう選手だ。

東京都の強豪、梟谷のエースにして、5本の指に入るほど実力者。


『うっわあ〜烏野絶好調〜〜』

「木兎先輩に感化されましたかね…?」


泉がドリンクを床に置き、苦笑した。

「影山くんは穏やかですね、なんか怖いけど…」


『確かに、嵐前の静けさみたいな雰囲気があるよね』

くしゃりと笑い、口角を上げる。

泉は髪を高く結くと、再び湿気が漂う体育館を走り出した。

私も、体育館を歩き始めた。


「先輩!私達、バーベキューの準備しなくちゃダメみたいです!」

『人使い荒いね…じゃあ外行こうか』


ジリジリと()る日、炎天下。

「A」

『やっくん?』

「烏野、新しい速攻成功したらしいぞ!」

まじか、と言いながら体育館のドアをくぐる。


「…翔陽は、いつも新しいね」

研磨が、心做しか楽しそうに日向を見つめている。


「……もしチビちゃんがうちにいたら、お前ももう少しはやる気出すのかね」

「翔陽と一緒のチームは無理」


『なーんで?』

私が横入りするように研磨を覗く。


すると、ドリンクをしめながら研磨が言った。


「常に新しくなっていかなくちゃ、翔陽にはついていけなくなる。おれがどんなに上手にサボっても、多分翔陽にはバレる」

あの陰山ですら見抜かれたのだ、そんなの疲れる。と、研磨は言った。

『あっはは!だね、じゃあ日向がライバルなのが一番ウチにはあってるわ』

「そーだな」

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作者名:いちごもちだいふく。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年11月11日 20時

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