今に見とけよ【鬼滅の刃】

だから ページ17

Aside

善「前みたいに、俺に好きって言って」

『…』
私は思わず黙り込んだ
なにそれ、勝手すぎない？

彼女さんいるんでしょ？

善「ねぇ、言ってよ」
泣きそうな目で訴える善逸

だけど私の頭には炭治郎がいた

私が善逸に冷たくされている時も
彼は優しかった

バカみたいに騒いで
何をしても笑ってくれる彼が可愛かった。

『彼女さんいるじゃん？』
善「いるけど…でも…」

善逸は自分の制服を握りしめている
善「俺、Aのことが」

その先は聞いちゃいけない気がした
その先を聞いたら期待してしまう自分がいそうだった

愛「善逸じゃん！」
ちょうどいい所に彼女さんが来た

愛「なにしてるの？2人で…？」
申し訳なさそうに聞いてくる彼女

善「あぁ。なにもないよ？帰ろう」

あの日のように私の前で手を繋ぐ
ズキン。
と胸が痛い

さっきのは何？
なんで残らせたの？

炭「お！A！」

いやなんでこいつがここにいる

『炭治郎じゃん』
炭「やっぱ一緒帰りたくて…笑よし、帰ろう！」

可愛いな。
炭治郎に惹かれている自分がいることはわかっていた。

すると炭治郎はニコリと笑い
私の肩を抱き寄せて教室を出る

少し先に出ていった善逸達の横を通り過ぎた

その時、私は見てしまった

炭治郎が私の肩を抱き寄せながら
善逸をきつく睨んでいたことを

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