書記長補佐【tn】 ページ1
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『書記長、この書類の確認を』
「ああ、そこ置いといて。」
目の下にハッキリと際立った隈が彼の頑張りと寝不足を主張している
『書記ちょ、......トントン、ちょっと』
彼は少し、甘えるということを覚えた方がいい。
「え?」
『......あ〜っと、その、目の下の隈が気になって。あまり寝れてないんじゃないの?』
そう声をかける
「寝れてへんのはお互い様やろ?それに、俺が仕事しやすいようにAだってずっとサポートしてくれてるやん」
『確かにそうなんだけど、長時間座りっぱなしで書類に目を通しまくりのハンコ押しまくり....辛いに決まってる』
「俺の心配せんでもええのに」
ほんまお前、優しいなあ
そう微笑んだトントン
多分この人、疲れすぎて“優しい”の基準値が下がってるなあこれは。
『いいから一旦手を止めて仮眠しておいでよ。というか今日で何徹目?』
「まだ三徹やで」
『うん、速攻でベッドへダイブしてきて。
マジでこのままだと本当に死んでしまう!トントン、お願い。書記長補佐からの頼みを聞いてやって下さい。』
「ちょ、でも俺が寝たら仕事がっ」
『取り敢えず、貴方以外が出来る仕事は割り振って他の幹部に配ってくるから。後は全て私がやっておくよ。ね?大人しく寝てよ、トントン』
彼女の顔がトントンとの距離を詰めてくる
途端に真っ赤になるトントンを見てAは頰を緩めた
『照れてるの?可愛いんだね、トントンって。』
ほら、顔が茹で上がる前に寝てしまえ
そう悪戯っぽく笑ったA
「......いや、でも....」
『彼女からのお願い、聞けないの?
トントンくん?』
「っ!?あ、いや.....っそ、そういう訳ちゃうねんけどっ....」
視線を彷徨わせ、困った表情を見せるトントン。そんな彼の顔を覗き込み少しだけ眉間に皺を寄せ
『っもう! いいからここは私に任せて貴方は早く寝る!』
語気を強めてそう言った
「確かにそうやけど...。ほんまにええんか?負担になるやろ?」
心配と申し訳なさで一杯なのか恐る恐る確かめるようにこちらを見やるトントン
そんな彼を安心させるよう、腰に手を当てにこりと笑った
『ボスがグルッペンの時点で肩に負担しか乗ってないから! こんな仕事なんて朝飯前だよ。
というか、書類整理が得意だから私を補佐に任命したんじゃなかったっけ?』
そんな事も忘れたの?冷たい男だね、君は。
そう言いながらも、トントンの机の上を綺麗に整理整頓していく
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鬼雷 - 潮風悠さん» 受けて頂けるのですか!ありがとうございます!楽しみに待ってますね! (2020年7月12日 0時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
潮風悠(プロフ) - 鬼雷さん» なるほどなるほど、承知いたしました!リクエストありがとうございますー! (2020年7月12日 0時) (レス) id: c6e60d7221 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷 - 夢主ちゃんがナンパかちかんされてknさんに助けてもらって夢主ちゃんがknさんのこと気になる……みたいなのっていけますか?纏まらない文てすみません!無理でしたら全然大丈夫です! (2020年7月11日 23時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
鬼雷 - 潮風悠さん» めちゃめちゃわかります!リクエスト大丈夫なんですね!ではリクエストさせて頂きます!上に書きます! (2020年7月11日 23時) (レス) id: 15f01a3427 (このIDを非表示/違反報告)
潮風悠(プロフ) - 鬼雷さん» リクエストはいつでも受け付けていますよ。お気軽にリクエストしちゃってください! (2020年7月11日 14時) (レス) id: c6e60d7221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠 | 作成日時:2019年11月14日 23時