【d!】幼馴染と社畜OL 【番外編】 (ページ21)

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卒業式［高校］ページ21

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「本日をもってあなた達はこの学校の卒業生となります。3年間、本当にお疲れ様。新しい場所でも変わらず頑張ってください」

沢山の在校生、親、先生達に見送られて私達は体育館を出た

中には泣いている子や、喜んでいる子、次の予定を嬉々として組み立てている子など様々居た

昨日、生徒会のメンバーで集まって“さよならパーティー”をしたのが遠い記憶のように感じられる

なんだか、しんみりするな.....

空を見上げてみた

gr「何しけた面してるんだ」

『うっわぁっ....！！』

見えたのは青空でもなんでもなく、金髪の男だった

gr「うわってなんやねんうわって。
一人で寂しそうにしてたから来てやったのに」

『ちゃうねん、今日合否発表やろ？それで緊張してたの！』

gr「あー....確かそうやったな。
ま、あんまり心配しなくても大丈夫だろ。自信持てや」

バシンっ、と背中を叩かれた

『レディに何しとんねん』

tn「おーい、そこの二人！クラスで写真撮るって！はよ来い！」

誰もいない教室に一人でいた

というか、あの三人はジュースを買いに自販機へと向かった

レディ一人を置いて行きやがって。帰ってきたらあいつらのジュース飲んだるねん。

パッと、教室に備え付けられた時計を見てみる

合否発表まで、あと1分だった

『っ....あっかんなあ....。
緊張にはめっぽう弱いからやめて欲しいですねえ....。』

ギュッと握りしめた携帯を額まで持ってきた

『どうかお願いします！学校生活も真面目に送りました！友達とも上手くやれたし、家の手伝いも、生徒会のみんなの手伝いもしたし、成績も悪くなかったでしょ？？

だから、お願いします！』

ｶﾁｯ

長針が12時を指した音が聞こえた

時間だ

携帯の画面をつけ、指定のサイトを開く

必要事項を打ち込み、［確定］のボタンを押した

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

zm「？もう時間やん」
tn「ん？A、どうした？泣いてんのか！？」

ちょうど帰ってきた三人は、携帯の画面を見ながら泣いているAを見て焦ったように彼女の元へと走ってきた

gr「受かったんか？」

グルッペンに肩を叩かれハッと我に帰ったA

『あかん......』

tn「えっ？」
zm「ど、どうやってん....？」

その言葉にAは自分の携帯の画面を三人の方へと向けた

画面には、

［合格］の文字が。

zm「っ！！！ほんまか！」
tn「良かったなあ！！！」
gr「そうかそうか！良くやった！」

『うん！！！！』