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コトッ

gr「ほい。

で、話って?」

『ありがとう。』

お礼を言って、少し俯く

『この前の返事、しようと思って』


グルッペンへの返事を必死に考えている


勢い任せにここに来たからあまりしっかりと考えを練れていなかった


彼に自分の想いを伝えないと。

こうして、告白を受けた後も本当にグルッペンは私に好意を寄せてくれているのかどうか不安になる

ただ、今のグルッペンは昔と違ってすごく優しくこちらを見つめている

いや、本当は私が気付いてなかっただけでずっとこうして私に向けていてくれたんじゃないか。

もしそうだとしたら本当に私は鈍感野郎じゃん....


gr「........言いづらいことなのか?」

その言葉にハッとして目の前のグルッペンの顔をみる


すごく悲しそうで辛そうな顔をしていた


違う、違うよ。 逆だよ。私は、

gr「まあ、そうだろうな。
普段からあんなに色々言われてだる絡みだったよな。
好きになるなんてありえないだろう。」

戸惑いと緊張で思うように口から声が出てこない

グルッペンはそんな様子を見て、図星だと捉えたのだろう

つらつらと私がまるで告白を断ったように話し出す

それにまたパニックになり、より声が出なくなる



ふと頰に生暖かい何かを感じた




gr「っ、A......」

私は泣いていた


どうしてだ。

泣きたいのは彼の方じゃないのか?

ダメだ、ここでくよくよしていたら

彼の優しさを、誰よりも仲間想いなことを、好きなのに素直になれないところも、賢いのに幼稚なところも、よく通るバリトンボイスを持っていることも、笑顔が素敵なところも全部全部知ってる。 私が一番知ってる

だから好きになったと。

それを全部伝えないと


グルッペンの目をしっかりと捕らえる

それに少し狼狽えるグルッペン

でも彼も同じように力強く見つめてきた


涙なんてそのままに

ただ、自分の想いを

彼に伝えなくちゃ


『好き....』


掠れた声が出た

少し聞き取りにくいその声は案の定彼に届くことはなかった

gr「ん? なんて言った?」

優しい声色で聞き返すグルッペン



深く深呼吸をして

もう一度

『好き....! 私も、グルッペンが好き...』

gr「......え?」



.

←3→←【グルッペンルート】



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わーい\(^o^)/ - キャートントンステーキ (2021年8月8日 1時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
潮風悠(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます!!面白いとは....!凄く嬉しいです。最後までご覧頂きありがとうございます!! (2019年7月26日 0時) (レス) id: ce678b75b0 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - お疲れ様です...!すごく面白かったです! (2019年7月24日 5時) (レス) id: dc9aff3977 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年7月13日 15時

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