【d!】琥珀のメシア【現在更新停止中】 (ページ16)

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１４話ページ16

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gr「と、まあ、それは引き続き頑張ってもらうとして

本題に入らせてもらうぞ。」

『はい』

先程、グルッペンはAに渡したいものがあると言った。
わざわざ仕事の途中で呼び出したくらいなのだから急ぎの、重要な何かなのだろう

そう当たりをつけてその何かを待っていると、

gr「............Aの戦場での仕事を、お前の生き甲斐を奪ってしまった責任を私が一生背負っていくべきだと考えている。今更、どれほど償いをしたってAの右目は返ってなどはこないからな。」

『......』

なんなんだこの空気！！

どうして去年の話を今している！

どうしたグルッペンさん！

表情には出ていないが心の中は嵐状態のAを知ってか知らずか、グルッペンはそのまま話を続ける

gr「....俺はAの美しいあのオッドアイが好きだった。

....本当はあの日に、お前の誕生日に渡すはずだったプレゼントだ。

どうか、受け取ってくれ。」

そう言って差し出されたのは深い紺色の箱だった

『ありがとうございます...
あの、今開けてもいいですか？』

gr「ああ。むしろ今開けて中を見て欲しい」

その言葉を受け、箱の蓋を開けた

中に入っていたのはーーー

ーーーーーーーーーーーー

『(このペンダント......... )』

rb「A？そろそろ時間やから行くで！」

どうして今、この記憶を見たのだろうか。

『(そして、あれは....グルッペンさん....なのか？)』

私は、あの服に見覚えがある。

そして、あの記憶の中の自分自身にも。

その時だった。

Aは先程見た記憶の一部によって連鎖的に、何かを思い出す。それと同時に右目がひどい痛みに襲われた。

『いっ.....』

その後すぐに痛みと引き換えに鮮明に頭に残ったのは、確かに昨日の夢で見たものだった。

zm「早よしろアホ」

その声が聞こえてきたのと同時に強烈な衝撃がAの頭に伝わった

『っいっった！！！』

zm「ロボロの声聞こえてへんかったお前が悪いんやで。
ほら、時間ないから早よ行こう」

rb「今日はずっと上の空やな。」

気付けば机の上には何も乗っておらずーおそらく二人が持っていってくれたんだろうーお礼を言ってから席を立った