【d!】琥珀のメシア【現在更新停止中】 (ページ14)

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１２話ページ14

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zm「なんやねん。」

rb「......俺らの顔になんか付いてる？？」

『いや.....何もないんだけどさ....』

お昼時

３人は学内の食堂に来ていた。四人がけの席にゾムとロボロが隣同士に座り、Aは二人と向かい合って座っている。

各々、テーブルには注文したものが並んであり半分ほど食べてしまっている状態だった。

ゾムやロボロに怪訝そうな顔を向けられてもなお彼女の脳内には昨夜の出来事が絶えず居座っていた

未だにあの時、どんな夢を見たのか思い出せないでいる。そんなことは日常茶飯事なのに、何故か今回の夢はひどく気になってしまい思い出せない事にモヤモヤしていた。

rb「いや、どう考えても何も無い訳ないやろ...！
ずっと上の空っていうかなんていうか...」

zm「定期的に俺らの顔もじっと見てるしな！
俺らが何かしてもうた？」

『あ、いや.....ごめん。』

そして何故なのか、この二人もその夢に居た気がしてならない。

無意識であれ、二人をじっと見てしまった事に対して謝った。

そんな彼女を心配しつつも、観察していると、ふと何か違和感に気付いたゾム。

zm「......あれ、そのペンダント.....お前持ってたっけ」

そう言ってAの首からぶら下がっていたペンダントを指差す。

そのペンダントは、Aの瞳によく似たエメラルドグリーンの石が留められており、その上には二回り程小さい琥珀色の石と、その周りや首にかける部分全てが茶色い頑丈な紐で緻密に編まれていた

『あれ....本当だ！これ誰の？？』

rb「え、自分で買ったんちゃうの！？」

『全く見覚えない......』

zm「Aはここ最近、雑貨屋とか行ってないやろ。ずっと課題やるか俺らとゲームするかバイトするかしかしてなかったのに」

rb「まあ確かになあ.....」

zm「盗んできたんか？？」

茶化すようにそう言ったゾム。

その言葉にAは少しだけ固まった

『か、可能性はないとも言い切れないよね.....』

rb「いや、否定せんかい！！」

zm「まあでも、その石の色がAの眼の色によく似てるな！」

rb「ああー....言われてみれば。」

自分の眼の色はこんな風に見えてるんだ.....

そう思いながら、そっとペンダントの石を撫でた

その瞬間、猛スピードである記憶がAの頭を駆け巡る