【d!】琥珀のメシア【現在更新停止中】 (ページ13)

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１１話ページ13

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『はぁっ.....！』

勢いよく飛び起きる。

『っ....ここは...』

周りを見渡す。

外は明るくなく、真っ暗な部屋に常夜灯がほのかに光っている。

ふと壁にかかった時計を見ると、時刻は丑の刻を回っていた

それからもう一度状況を確認する。

まず、自分は見慣れたシングルベッドに寝ており隣には誕生日プレゼントでコネシマからもらった可愛いサルのぬいぐるみが寝転がっていた。

その奥には漫画や小説がずらりと並べられた背丈の低い横長の棚、材料は木材で統一された勉強机。その上には白を基調としたランプに参考書、コンピューター等が置かれている。

椅子はゲームプレイヤー御用達のゲーミングチェア。入り口のドアの左側の壁には写真が沢山貼られていた。

『私の、家.....』

そう確信した瞬間、ひどく安堵した

『え』

その感情にAは不信感を抱く

ここは自分の家、何もおかしい事はない。ここで起きたのは当たり前のこと。さっきの言い方だとまるで、さっきまで別の所で寝起きしたみたいだ。

でも、なにか

『何か不思議な夢を見ていた気がするんだけど....』

しかしいくら頭を捻ってもなにも思い出す事は出来なかった。

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