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?「あ、起きた」



 『彼方…?』



彼「うん」




 『真冬は…?』




彼「別の仕事に行った」




 『…忙しいんだね』




彼「まぁね」




 『でも私は現実世界に行ってたはずなのに…』




彼「途中で気を失っちゃったんだよ」



 『え…』



彼「まあ今日1日でいろんな事があったんだから無理ないよ」




彼「本来なら真実を告げてから1週間は
  現実世界に行かせちゃダメなんだけどな〜」




 『そうなんですか…』




彼「うん、特例を除いてね」




 『特例…?』




彼「詳しくは言えないんだけど真冬は君のことを
  人一倍気にかけているのかもしれない」




 『でもさっき私のこと好きじゃないって…』




彼「それ多分、真冬の強がりだね…」




彼「あいつ全然素直じゃないからさ〜」




 『そうなんですか…』




?「彼方さん?」




彼「真冬…」




彼「お前いつからいたの…?」




真「本来なら〜のところからですけど?」




彼「まじかよ…」




真「あんまり変なこと吹き込まないで下さいね?」




彼「は〜い」




真「まったく…」




彼「じゃあ彼方さんはおねむなので
  お昼寝してきま〜す」




真「17時から実験室3の出勤ですからね?!」




彼「わかってるって」




真「絶対来て下さいよ?!」




彼「は〜い」




真「はぁ…これじゃどっちが先輩かわかんないよ…」




 『大変だね…』




真「まぁね…」




真「僕も次の出勤の準備しなきゃだからさ
  部屋行ってて貰える?」




 『あ、うん』




真「君の部屋は308号室だから」




真「そこのエレベーターで3階まで行ったらすぐわかるから」




真「じゃあゆっくり休んでね」

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作者名:SIMカードが刺さらない | 作成日時:2020年5月17日 11時

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