Dal 4 (ページ28)

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誕生日の最後は必ずAなのが、もう既に定着してしまった端末に、23時59分と態々待っていたかの様に誕生日おめでとうと送られてきた。

メンバーよりも、家族や、ファンや、友達よりも最後

だから自然と、Aから貰ったプレゼントは、Aからのメッセージが来た時に見るようになったのも、もう何年もの習慣となってしまった。

最初の内は、早く開けたいし、どんなものかなのかも気になって早く来いとばかり考えたけど、次第にどんなのが入ってるのか一種の焦らしを感じつつ、それ迄開けてない自分を褒めて欲しいくらいに我慢してる。

Aのプレゼントはハリーポッターみたいだ。いつどんな時にそれが役に立つのかは分からないけど、持っていて損は無い様な大切なもの。時にはアクセサリーだったり、時計だったり、色んなのを贈ってくれるけど、年に1回の誕生日の内、何年かに1度のプレゼントは、偶にそんな感じ。

今回はなんだろう…

HS「レコーダー？」

再生ボタンを押せば、それは間違えなくAの声

だけど、何かが違って、その違和感がやっと気づいた頃には、零れてくる涙と震える手でAに電話をかけていた。

鼻声で、ぐちゃぐちゃな顔だけど、それでもどうしても"今"のAの声が聞きたくて。どうしても、本当にどうしても聞きたいその声が、誕生日が12時になっている事なんて気にせずに。

いつだって柔らかい声が大好きで

優しく包み込んでくれる様な声が愛おしくて

"「ヒョン？」"

HS「Aヤ」

"「ん？笑」"

HS「ありがとう」

"「ふふ笑」"

HS「もう、…本当に…っ」

"「ヒョーン」"

HS「ん？」

"「僕の方こそ、ありがとう」"

レコーダーから聞こえてくる声は幼くて。後ろがガヤガヤとしてる中で、Aが楽しそうな声色で言葉を綴る。その時は言葉に特に敏感だったからこその、言葉の選び方だったりがあった。

"ヒョン、ホソギヒョン。ありがとう"

全てのメッセージを聞けば、自然とAの声を聞きたくなるのは必然的だった。

ありがとうとか、俺が言いたいよ

"「いつ迄も僕の師匠でいてね」"

HS「Aはいつ迄も俺の弟子であり弟だよ」

"「ふふ笑」"

HS「ヒョンはいつでもAの味方だからね」

"「俺もだよ。ヒョンの味方だから、
物理的なのだったら、

俺武道やってたからジョングクと倒せるからね」"

HS「ははっ笑頼もしいな笑」

"「でしょ」"

HS「今どこにいんの？」

"「今は韓国に居ますよ」"
"夏也「ほそがー！誕生日おめでとー！」"

HS「ありがとうヒョン笑」

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