Dal _175 ページ25
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祖父【気を付けてな】
【うん。また来るね】
祖母【偶にでいいわよ笑】
TH「おじいちゃんとおばあちゃんは任せて！」
JM「任せて」
「うん…笑」
大晦日の朝。テヒョニヒョンの誕生日を爺ちゃん達の家で迎えた後の日。いつも傍にいてくれる誰かを無しに、一人で海外へと行く。
マネージャーさんも居ないし、メンバーの誰か1人も居なくても、行けない事はなくても少しだけ、ほんの少しだけドキッとするのは、多分気の所為。それか寂しいのか。
だけど、そうだな…。そこに行かなきゃいけない理由があるのは確か。それをテヒョニヒョン達や爺ちゃん達は、言ってなくても送り出してくれたから、頑張って一人で行くしかない。
でも、俺は皆みたいにロマンチストでも、かっこよくもない。聞いてもきっと自分らしくとか言うだろう。何が好きで、どんなものをあげれば、あの人は喜ぶんだろう。鼻歌を歌ってればいつの間にか寝てるし。
「あともう少し」
日本の空港から飛び発てば、少しだけボーッとしてしまう。いつもの様に。飛行機の外から眺める景色は、雲の上を飛んでる事に、いつもほんの少し不思議に思う。
大きなエンジンによって、いつでも何処かに墜落してもおかしくは無い筈なのに、その心配を他所に目的地へと運んでくれる機体は、それを操縦してる人も凄いなって思う。
そんな話をしたら、ジョングクから子ども扱いされたっけ
当たり前だと思うものに、不思議と思わないのが不思議だ。だけどその不思議な事を考えるのが好きかもしれないない。
「もう少し待ってて」
"ｼﾞｽ｢え？｣"
「もう少し。本当にあともう少しだけ。
いいよって言う迄、まだもう少しだけ待ってて」
"ｼﾞｽ｢ふふ笑気長に待っておくわ笑
いつでも待ってるけど、成る可く早くね｣"
「うん」
キャリーケースを引きながら、少しだけ乗りなれた車に乗って、予約したホテルに荷物を置いて。そこからはどうしようか。フランスにはオシャレな所が沢山あるから、見るのも好き。
誰かの事を思いながら選ぶなんて事は、家族やメンバーとか友達だとか、親しい間柄にある人達に沢山選んできたから、その楽しさを知ってる。
きっと色んなものが似合う。あの人はそんな人。それでいて、色んな人に愛されてて、心が綺麗な人。だから、好きになったんだと思う。どうしようもなく、凄く凄く。
ｼﾞｪﾆ｢オンニみたいね、その花｣
「…選んでよかった」
ｼﾞｪﾆ｢それでいて、貴方にも似てる｣
「ジスさんみたいだから買った。
だから俺ではないかな」
ｼﾞｪﾆ｢そう？笑｣
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作者名：RIKU
| 作成日時：2022年8月16日 15時
