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Dal _162 ページ12









ヒョンと同じ国籍の人はずるい

そう思った事は何度だってある。ヒョンの国籍は既に韓国にあるけど、生まれも育ちも日本には変わらないし、その時は日本国籍だったから日本語も堪能。

思えば後輩にあたるENHYPENの時から、俺と遊ぶ時も日本人の話をしたりして、それに相槌とか打って話も聞いていたけど、頭の中じゃずるいな、いいなって事しか思い浮かばなかった。

そして今、LE SSERAFIMにも日本人が二人いて、その時は凄いねって話しかしてなかった。

完全なる嫉妬。そんな事は理解してる。気が許せる人だからこそ、執着の自覚もある位取られたくない。だからその話が言ってしまえば嫌い。


だから意地悪をした

その人は再デビューだけど、それでも事務所も移籍して、そこからのデビューも日が浅いし。正直関わって欲しくない。


きっとこの人はヒョンに会いに来て、ヒョンの歌声を聞きに来たとしても、生憎防音設備の整った部屋からの音漏れはし難いし、何ならドアのま横にいる僕にだって聞こえない。

残念だったね位しか、思ってない




サクラ「あー…すみませんでした…」


ヨンジュン「いえ、」




きっと、この人には今の僕の印象には、性格が悪い人だとか、無愛想な人とくらいしか思ってないんだろうな。

でもそれでいいし、僕もなんて思っていないから




「あ、入ってきた」

ヨンジュン「ダメでした?」

「さっき出て行ったから帰ったかと思って」

ヨンジュン「帰ってはいませんよ。ただ見張りしてました」

「要らないのに?笑」

ヨンジュン「分かりませんよー?
ヒョンの嫌いな虫退治してたので、褒めてください」

「え、今でも外にいるの?
完全に退治してきたら褒める」

ヨンジュン「完全に退治してきました」


「嘘っぽい」

ヨンジュン「酷い!信じてくれないんですか!?」

「はいはい笑ありがとう」

ヨンジュン「ふふふー笑」




芸能界とは窮屈な世界ではあるけど、それ位が丁度いい

大衆の目があって、カメラがあるから、下手な行動をしたらそれはそれで落ち度がある。でも、こうしてヒョンにくっつけるのも、わしゃわしゃと頭を撫でられるのも、笑顔を近くで見れるのも。そう言うのは同性の特権。変に何も思われないし、カメラに撮られてもヒョンがお兄ちゃんしてるって位しか思われない。

だから、変に近寄って欲しくもなければ、変に関わって欲しくもない。




「お腹すいてきた」

ヨンジュン「お。ヒョンが珍しい」






嫉妬するヨンジュンが見たかっただけなので、悪しからず

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作者名:RIKU | 作成日時:2022年8月16日 15時

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