癒しの根源 #96 ページ46
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「っん、はぁｯｯ、んっ、よしさん？」
吉沢「…A」
「ん？」
吉沢「好きだよ？」
「うん、笑私も好き」
吉沢「本当に、好き」
「うん」
吉沢「Aは？」
「私も好きだよ？」
吉沢「誰が？」
「吉沢亮さんが！笑」
吉沢「ふふっ笑嬉しいぃー」
「んふふ笑」
酔っ払ってる。
にこにこ顔で凄くトロンってしてる。
変な顔だなぁ…笑
眠たそうなのかよく分かんないし
水取りに行こうとしたら
後ろ付いて来て抱きしめられる。
何がやりたいのかよく分からない酔っ払いさんは
まるで最近飼い始めた猫ちゃんみたい。
まぁ、まだあの子は子猫だけどね。
吉沢「A〜」
「なーにー？」
吉沢「ん！」
「んーっ、んふふ笑ほら、お水飲んでー」
吉沢「のーまーない」
「飲んでー」
吉沢「んー」
動けなくなっちゃった…。
対面に抱きしめられれば身動きは到底不可能で
何より亮さんの力はやっぱり強いから無理。
んー、どうしようかなぁ
吉沢「ねー、A」
「んー？」
吉沢「俺今凄くしたい」
「変態さん笑」
吉沢「そんな俺も好きでしょ？笑」
「もう、笑んっ」
酔い冷めたお亮さん。
もう蕩けたふにゃふにゃな笑顔なんかじゃなかった。
口角あげて、何か、ちょっと影が見える笑顔だった。
しっかり掴まらなきゃ落ちる位では無いけど
あまりにもぎゅっとしてくるから必然的に掴まる。
あぁ、好きだなって思うのは
こうして力強く抱きしめてくれる抱擁と
安心出来るその腕の中があって
寂しさを感じさせない温かさがとても好き。
肌で感じる温かさも
見つめられて伝える愛の言葉も
深く深く隙間なく抱きしめてくれるのも
欲深い愛のあるキスも
無意識に出る涙を拭う指も
微笑んでくれるその顔も
「好きっ、だよ」
吉沢「俺も、っA大好き」
「酔い冷めてたでしょ」
吉沢「うん笑」
「yellow card」
吉沢「発音笑警告？」
「ん、態々酔ってそうするのは駄目」
吉沢「結果的にする前には覚めてたからセーフだよ」
「アウトー」
吉沢「さっきイエローだったじゃん笑」
「ふふ笑」
吉沢「A、」
「んー？」
吉沢「ううん、ただ呼んだだけ」
「お亮さん」
吉沢「ん？」
「寂しくなんかないよ。
お亮さんさんがいてくれてるから」
吉沢「でしょ？俺はAの彼氏だからね」
「んふふ笑うん、」
吉沢「福ちゃんは大丈夫、ちゃんと目を覚ますよ」
「うん、」
あぁ、本当。安心する
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作者名：RIKU
| 作成日時：2020年10月18日 17時
