癒しの源 2 (ページ41)

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癒しの根源 #91 ページ41

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吉沢「A」

「…ん？」

吉沢「何してんの？笑」

「ふふっ笑悪戯。
ヤラシイ動画見てないかチェックしてるの笑」

吉沢「福ちゃんそう言うの見なさそう」

「えー？見てるかもだよ？」

吉沢「えー？笑」

今こそ支えなければいけないんだけどだけどきっと、
自分なんかよりも福ちゃんの事を心配して欲しいとか
そんなふうに思っていそう。

まあ、重体だから福ちゃんの心配は当たり前にする
だけどそれと同時にAの精神面の心配をする。

だって、普段からあんなに仲のいい2人なのに
醜い嫉妬と行き過ぎた好意が引き裂いてしまって

俺だったら許せないし、許す気すらしない。

1発殴っても足りないし、姿さえも見せないで欲しい

それに、詫びり方もちゃんと考えて欲しいって
そんな風に思ってしまう。自分が実際合えば。

それでもAは犯人に対して
特に何かを言う訳でもなく

福ちゃんの事ばかりを考えている。

良くも悪くも言えば、普段通りに近い

「…亮さん」

吉沢「ん？」

「キスがしたい」

吉沢「え？」

「とても怖いんだ…今。
日本に来た時家族と離れて服ちゃんと二人で

1人っていう世界に慣れなくて

だから今がとても怖い」
吉沢「いいよ」

「…本当？」

吉沢「うん。ほら、目瞑って」

時に恋愛映画やドラマでも共演して
それなりにキスしたりする事はあっても

プライベートと仕事違うもの。

好きな子とキスするなんてドキドキするもんだし
別と考えてしまえば緊張もする。

安心出来るように、1人じゃないって思える様に
福ちゃんに妬いてしまう程、俺だっているんだから

俺にだって支えさせて欲しいと思う事はあるんだよ

ポタポタと涙を流すAに、
不謹慎だけど不覚にも綺麗だと思う。

それが福ちゃんを轢いた犯人の所為だと思えば

腸が煮えくり返る程にAの代わりに憎い相手で
きっと俺が彼氏だと言えば彼奴を煽える材料になる

なんて、性格の悪いものばかり考えてしまう。

「っん」

吉沢「大丈夫だよ、福ちゃんなら。
それに俺だっているから安心して？」

「りょーさん…っ」

吉沢「大丈夫大丈夫、ね？」

頬や頭を撫で乍、再びAにキスしたら
それに合わせてAもキスをして

いつしか回った腕

Aを膝の上に乗せて抱きしめながらキスをする

ああ、本当。

福ちゃーん、早く起きてー

福ちゃんじゃなくて俺を思いながらキスして欲しいな

切実な…希望笑

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