義弟と焼きプリン ページ38
･
「っ」
ﾕﾝｷﾞ「ほら、頭上げるぞ」
「ゲホッありがとう」
ﾕﾝｷﾞ「ん、無理すんな。
甘えとけ、な？」
「ふふっㅎㅎうん」
息苦しそうに呼吸をして
咳時々嚔をする
こんな時に料理ができていてよかった
お粥だって
すりおろしのリンゴだって
喉に優しいしょうがとはちみつのお茶
なんだって作れる
キンキンに冷えた氷枕を敷けば
気持ちよさそうな顔して
早く治んねーかな…
なんて、思う
「ゆんぎっ」
ﾕﾝｷﾞ「ん？」
「手、握っててっ」
ﾕﾝｷﾞ「うん」
「ふふㅎㅎ」
ﾕﾝｷﾞ「ん？」
「ゆんぎの手」
ﾕﾝｷﾞ「うんㅋㅋ」
額に手を当てて
サラサラと撫でていれば
眠たそうな顔をして
いつもよりもふにゃふにゃとした笑顔に
呂律の回っていない俺の名前を呼んで
だけど、いつもの声よりも枯れてた声
「ゆんぎ？」
ﾕﾝｷﾞ「ん」
「風邪っ、ｹﾎｯ移っちゃうよ」
ﾕﾝｷﾞ「うん」
「ダメだよっ」
ﾕﾝｷﾞ「おまじない」
「おまじない？」
ﾕﾝｷﾞ「そう。早く治れーって」
「っありがとう」
ﾕﾝｷﾞ「ふㅋㅋ早く良くなれよ」
「うん」
いっその事、俺に移ってしまえばいい
そしたら楽になれるし
Aからの看病がある
そっちの方が俺的に本望だけど
Aの看病も悪くない
ただ、苦しいのを見てるのはやだ
だから、早く治って
沢山キスして
沢山触れたい
ﾕﾝｷﾞ「少し片付けしてくるな」
カチャッと開いたもんだから
なんだと思ってみれば…
ｼﾞﾌﾝ「こんにちは」
ﾕﾝｷﾞ「こんにちは」
何度か顔合わせして
時に話したりもしたことある
Aの実の弟
ただ、やっぱAの家だけあって
そりゃ合鍵持ってるよな…
ﾕﾝｷﾞ「珈琲？紅茶？」
ｼﾞﾌﾝ「カフェオレで…あ、それです」
ﾕﾝｷﾞ「ん」
ｼﾞﾌﾝ「あ、ありがとうございます
これ、取り敢えず
買ってきたやつです」
ﾕﾝｷﾞ「悪いな、ありがとう」
ｼﾞﾌﾝ「いえ、こちらこそ
姉の面倒やら色々ありがとうございます」
弟は多少人見知りがあって
姉は社交的で人見知りが少ない
だけど何処と無くAに似てる
やっぱ姉弟だな…
肌の白さとか一緒だし
低身長なのも似てる
てかAと同じぐらいじゃね？
失礼極まりない考えだから口には出さないけど
#義弟の見舞い品
#何故か焼きプリンの大量品
#Aの好物
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作者名：RIKU
| 作成日時：2016年4月24日 16時
