『PSYCHO-PASS』シビュラに見放された執行官

♯26　職能適性 ページ31

「…向いてない………かな？」

軽く落ち込んだように返事をする。

秀星さんはそれを気にせず受け答える。

「昨日のアレを見た限りじゃね。誰だってそう思うんじゃない？」

…………

「…シビュラ判定の職能適性、公安局の採用基準にパスできたから…」

「……そこんとこ不思議なんだけどさぁ、公安局の基準を通ったんならもっと他の適性もいい判定もらえてたんでしょ？別の仕事だって選べたんじゃね？」

それは私も気になっていたことだ。

常守監視官の口からどのような答えが出てくるのだろう？

その時の私はそんなことを考えていた。

「…うん…………私ね、13省庁6公司全部Ａ判定出たんだ」

！！！

それは…凄い……。

「へ……ま…マジ？」

秀星さんも弥生さんも驚いたように常守監視官の方を向く。

「でもね、他の仕事はどれも同じ判定もらった子が私以外にも一人か二人はいたの。公安局のＡ判定が出たのは私だけだった。500人以上いた学生の中でただ１人私だけ……」

公安局の基準を通るのは並大抵の出来では難しいと聞く。

それこそ公安局に入る為だけに勉強した人だとしても。

それからも常守監視官の話は続く。

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