♯25 [成しうる者] 疑問 ページ30
「………………」
常守監視官がやってきた。
彼女は軽く挨拶をして気まずそうに自分のデスクへ向かった。
私達は以前として本を読んだりゲームをしたりと会話はない。
「あれ?」
そんな時常守監視官が何か困ったことがあったのか小さく声をあげた。
「…あの…すいません。タブレットって他にあります?」
タブレット…
あぁ。
昨日の報告書でも作っているのだろうか?
でも備品の予備って確か…
「備品の予備は狡噛執行官が使用中で〜す」
そう。
慎也さんが使用中だった。
「でも…その……狡噛さんって今日は……」
多少申し訳なさそうに言う。
常守監視官自身が撃っちゃったからね…
でもそろそろ代わりのタブレットを───
「パラライザーで撃たれて治療中で〜す」
そこまで言わなくても…!
私が注意をしようと秀星さんの方を向いたら…
<バシッ!!!>
「だッ!」
弥生さんがタブレットで秀星さんの頭を叩いていた。
「いってぇー!!」
自業自得です秀星さん。
「これ使って」
「は…はい…」
軽く微笑んでタブレットを受け取る。
弥生さんの好意が嬉しかったのだろう。
「朱ちゃん昨日の報告書作ってんの?あ、朱ちゃんって呼んでいい?」
「……別にいいよ…」
はぁ…と溜め息をついて疲れたように返事をする。
「しっかしまぁ新卒でいきなり公安局監視官なんてまたとんでもない就職したもんだね。何でまた?」
「何でって……変かな?」
この流れは…
秀星さんあのことを聞くつもりだ。
「だってさ、朱ちゃん自分が監視官に向いてると思うわけ?」
やっぱり。
常守監視官は秀星さんのその言葉に一瞬に虚を突かれたような顔になっていた。
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明里香(プロフ) - 34話、常森じゃなくて、常守です。 (2022年10月19日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 33話、変わりにじゃなくて、代わりにです。 (2022年10月19日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 30話、爆死じゃありません。ライターによる引火が原因なら焼死です。 (2022年10月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 29話、常森じゃなくて、常守です。 (2022年10月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 27話、常森じゃなくて、常守です。2箇所もあります。 (2022年10月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロリス | 作成日時:2013年3月17日 22時