♯13 被害者 ページ16
私達が建物の中に入ると職員の方が出迎えてくれた。
「わざわざお忙しい中申し訳ありません。監視官の宜野座様と執行官の方ですね？」
「そうです」
「上の者より社長室へご案内せよと指示が通っております。案内いたしますのでご同行をお願いします」
「分かりました」
職員の方に案内されている中社内を軽く見渡してみたが‥
いやはや、エントランスは勿論のこと、ロビーやその他諸々綺麗で広い。
流石は大手ゲーム会社といった所か。
秀星さんもどことなく楽しそうに見える。
それから10数分程歩いたら社長室へ着いた。
どれだけ広いんだ…
「此方が社長室になります。室内でお待ち下さい」
「ありがとうございます」
宜野座監視官が部屋の中に入ろうとしたらふいに案内してくれた職員が声を掛けた。
「あの…必ず犯人を捕まえて下さい…‥お願いします‥」
力なくそう言うとすぐさまその場を離れて行った。
「へぇ…今回の害者はエラく人望が厚いんスねぇ」
「…………」
宜野座監視官は何も言わずそのまま部屋に入った。
中では１人の女性が立っていた。
椅子があるのに何故座らないんだろう？
「公安局の方ですね？」
「はい。監視官の宜野座と申します。此方は執行官です」
「私は社長の秘書を勤めておりました、湖里真希(こざとまき)と申します」
[勤めておりました]？
何故過去形なのか。
その答えはすぐに分かった。
「単刀直入に言います。社長を殺した犯人はまだ社内に居ます。私共も出来るだけの協力はさせて頂きますのでどうか…犯人を…‥」
「元よりそのつもりです。それでは社員のPHYCHO-PASS履歴のデータを…」
宜野座監視官が言い終わる前に秀星がとても青ざめた顔で宜野座監視に声をかけていた。
「ギ、ギノさん？今、真希ちゃん誰が殺害されたって言いました…？」
声が震えている。
「話を聞いてなかったのか？この会社の社長だ」
「い、一応聞いておくッスよ…？害者の名前って柿原道真(かきはらみちさね)さんスか…‥？」
秀星さんの顔が更に青ざめていく。
もしやとは思うが…
「知っているのか？その通りだ」
「嘘だぁぁ！ちょっ！真希ちゃん！それじゃ[planet]の開発は!?」
「え…あの、詳しい事は話せませんが実質開発中止‥の形になります」
「！！！」
多分今回の害者は秀星さんが楽しみにしていたゲームを開発していた第一人者なのだろう。
それが開発中止になったのだ。
今までみたことないような顔で落ち込んでいた。
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明里香(プロフ) - 34話、常森じゃなくて、常守です。 (2022年10月19日 6時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 33話、変わりにじゃなくて、代わりにです。 (2022年10月19日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 30話、爆死じゃありません。ライターによる引火が原因なら焼死です。 (2022年10月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 29話、常森じゃなくて、常守です。 (2022年10月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 27話、常森じゃなくて、常守です。2箇所もあります。 (2022年10月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロリス | 作成日時：2013年3月17日 22時
