『PSYCHO-PASS』シビュラに見放された執行官

♯12　アトモスコーポレーション　 ページ15

それからしばらくした後宜野座監視官が部屋にやってきた。

確か今日は会議があると聞いていたけど‥

「あれぇ？ギノさん会議はどうしたんスか？」

秀星さんがそう聞くと軽く溜め息をついて口を開いた。

「殺人事件だ。これから現場へ向かう。すぐに準備をしろ」

「「「！！！」」」

私達に緊張が走る。

面倒だが早く事件が解決することを祈ろう。

それからすぐに私達は護送車へ乗って現場へ向かった。

〜アトモス・コーポレーション本社〜

「あれ…ここって…」

確かここは様々なゲームを開発していることで有名な会社だ。

私自身はゲームはしないがよく秀星さんがしているゲームの大半はここの会社のはず。

その秀星さんはと言うと、

「あ〜！ここってオレのやってるゲームを開発してる会社じゃん！こんな大手の会社で殺人って…大丈夫かよ…」

興奮と不安が入り混じっているように見える。

まぁ無理もないか。

自分がひいきにしている会社でこんな不祥事があったのでは…

「縢。少し静かにしろ」

「へ〜い」

秀星さんが気のない返事で宜野座監視官に返す。

辺りが静かになった所で弥生さんが口を開いた。

「宜野座監視官。１つ宜しいでしょうか？」

「なんだ六合塚」

「害者のデータがまだ配られていないのですが」

そう言われてみればそうだ。

いつもなら護送車にいる間にデータが送られているはずなのに。

「…それについては少し特殊な理由がある。その説明は纏めて後で話す」

「分かりました」

そうして私達はアトモスコーポレーションの中へと進んだ。

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