同棲してる銀髪メガネの過保護が最近酷いのでいい加減そろそろ殴りたいんだが。 (ページ5)

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佰伍拾ページ5

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　「即断で断らなかった時点で女性と予想はついてましたが……」

　何でそんなに確信してるんだこんにゃろう。

　見透かされてるんだか信頼度が高いのか分からない。

　「行ってきたらどうですか？」

　「えぇ……？」

　あまりにも簡単に言ってくれる。

　「和解のきっかけになるかもしれないじゃないですか、貴女もその時とは変わったんでしょうし」

　んー……と私が反論を考える間もなく。

　「また交流を持つにしても縁を切るにしても、言いたいこと言ってきた方が後腐れなく済むでしょう」

　「あ、縁切り前提」

　「そんな顔させる人と無理してまで長く付き合えなんて言いませんよ」

　……何だろう、もしかしたら私の中にまだ彼への偏見が残っていただけで、当たり前のことなのかもしれないけど。

　一般的な倫理よりも私の感情を優先してくれた物言いが嬉しかった。

　すすす、と身を寄せてぎゅっと健悟に抱きつく。

　「…………何でしょう？」

　「ん、これからメールで店とかの詳細詰めるからさ。

　その日、迎えに来てくれない？」

　自慢する気も、なんなら会わせる気もさらさら無いけど。

　誰かが、大好きな人が待ってくれてる、と頭に留めるだけで少しだけでも心持ちが軽くなる気がするから。

　頷きの代わりに背に回った腕に、さんきゅ、と言いながら身を委ねた。

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