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彪馬side
ゆあちゃんの歌声ももちろんうまかったけれど、
Aちゃんの声を聞いた時、すごく惹き付けられた。
正直プロのようなうまさではないが、どこか切なくて、歌詞がスーッと入って来る感じ。
歌っている時の表情を見た時、初めて会った時のあのつらそうな表情をしていた。
守りたい。
そう思った。
彼女はなぜそんな表情をするのかも、何から守るのかも分からないけれど、
笑顔にしたいって。
あの表情をする彼女に惹かれた部分もあったが、でもそんな顔はさせたくない。
彼女は俺が守るって。
Aちゃんがサビを歌った時、隣の毅くんがハモリだした。
スタッフさんもメンバーも一瞬びっくりしたが、2人の歌を聞いて、納得した。
ス「毅、彪馬、一緒にサビハモってみろ」
一緒に歌ってわかった。
Aちゃんの歌声が好きだって。
歌っている時はすごく気持ちよかった。
歌い終わって毅くんを見た時、Aちゃんと同じような表情をしていた。
毅くんには負けたくない、
何故かそんな気持ちが芽生えていた。
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作者名:niki | 作成日時:2019年9月27日 19時