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撮影が終わり、楽屋に戻る
玲於「おつかれー」
洸希「毅くんのAへのアドバイスやばすぎ笑」
毅「はは笑」
彪馬「Aってプリン好きなんだ」
玲於「あ、俺もその情報は知らなかった」
毅「…前に、聞いたことあったから」
ジャン「俺の事そんな睨むほど好きなんて…」
メンバー「爆笑」
付き合ってた頃、よく毅が買ってきてくれたプリン。喧嘩した時はいつもプリン買ってきてくれて仲直りしてたっけ笑
上手く表情が作れない私のことを気を使ってくれるさり気ない優しさ、それはメンバーだからだよね…
毅「のみもん買ってこよ」
楽屋をでる毅を追いかける
「毅!」
「ありがと、毅のおかげで無事に撮影できた」
毅「別に大したことしてないけど笑」
毅「……昔さ、俺が勝手にAのプリン食べたとき、すっげー怖い顔したの思い出したから笑
………懐かしいな」
毅「プリンまだ好きでよかった、今度奢れよ」
毅にとって私といた時の思い出はどうでもいいものだと思っていた。
でも笑顔で思い出を話してくれる毅をみて、なんだか少し嬉しくなった
毅との楽しい思い出が、別れてからは全てつらい思い出になってしまったと思っていたけれど、そうじゃなかった。
毅にはこれからはメンバーとして、みたいなこと言っといて、私は毅を意識しすぎてどこか避けていた。
私の方が毅をメンバーとして見れていなかったのかもしれない。
でも……毅のメンバーとしての優しさは自分が求めたことなのに、その事に寂しさを感じていた。
毅の後ろ姿は……なぜかとても遠くに感じた。
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作者名:niki | 作成日時:2019年9月27日 19時