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顔合わせ、あるテレビ局の会議室に呼び出された。

中に入るともう何人か俳優さん達が座っていた。

一人一人に挨拶をし、指定の場所に座る。


板垣さんが入ってきた

「今回はよろしくお願いします」


瑞「Aちゃん…だよね?よろしくお願いします」

板垣さんは私の横の席に座った。
そこから時間になるまでいろんな話をした。
年齢も近いし、仲良くなることも兼ねて、タメ語と名前呼びで話すようになった。


瑞「A、オーディションの時本当にすごかった」


「いやいや…ありがと、ちょっと緊張したけど」

「でもグループみんな優しい人ばかりでやりやすかった、みんなオーラもあってすごくかっこよかった」


瑞「ほんと?嬉しいなー」


瑞「おれさ…」


瑞「Aをオーディションで見た時、なんかビビビッて来たんだよね」



「ビビビッ?笑」



瑞「この子は絶対どっちかには入るだろうなって思ってた」



瑞「うまさとかもあるけど…なんかね……惹き付けられる感じ?」





瑞「Aは覚えてないかもしれないけど…オーディションで一緒に踊ってる時一瞬目があって」




瑞「あの時思ったんだよね…あぁこの子が同じグループになってくれたらなぁって…」







瑞「正直…そう思えたのってAだけだった」




瑞「…っまぁ、今はメンバー新しく沙羅と有咲が入ってきてくれて、よかったって思ってるよ」



瑞「でもそれからも、Aの活躍とか気にするようになってて目で追いかけるようになってた」



「え…?」



真剣な表情の瑞生…








瑞「だからさ、こうして一緒の作品作っていけるって決まって嬉しい」


瑞生はそういって私に笑いかけた。


「そういって貰えてすごい嬉しい…頑張ろうね…」



瑞「うん、頑張ろ」




瑞生がどんな気持ちでそのことを伝えてくれたのか私には分からなくて…




でも瑞生の笑顔も真剣な表情もずっと私の頭の中から離れなかった。

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作者名:niki | 作成日時:2019年9月27日 19時

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