第26話 ページ27
『秀吉様！今日は城下町に行ってきます！』
私は、朝餉の終わりにそう秀吉様に告げた。
何処かに行くときは誰か連れて行くか、秀吉様に場所を言ってから行かなければいけないと言われている。
その事を半兵衛くんに話したら、「ふふ、過保護だけど、それは僕もさんせーい！」と言っていた。
「え、俺も行きた…「なりませんよ、秀吉様」げ、三成…」
「今日の政務がまだ終わっていないでしょう。行きますよ」
「うー………碧珠、知らない人にはついていっちゃ駄目だからね。」
碧珠は美人なんだから。と秀吉様は私の腰を引き寄せておでこに口づけをした。
『〜…っ！わ、分かりました…！』
「はは、行ってらっしゃい！」
「行ってきます!」
「ふふ、朝から熱ーい」
「かなり惚れ込んでいるようだな」
広間を出て歩きだした私には、この会話が聞こえてなかった。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
『わぁぁ…やっぱりいつ見ても栄えてるなぁ！』
私は小さい風呂敷づつみを持って城下町の栄えように言葉をこぼした。
半兵衛くんに聞いたんだけど、この街はもともと全然栄えていなくて、治安も悪かったらしい。
普通なら見捨てるはずだったこの街を秀吉様は見捨てずに少しずつ少しずつ発展させていったから、今この城下町があるらしい。
いい主君だなぁと改めて思ったなあ、そのお話を聞いたときは。
『えぇ、っと………何買うんだっけ』
淡い色使いの風呂敷づつみは私のお気に入り。元々淡いものが好きっていうこともあるんだろうけど。
その中から一枚の四つ折りにされた紙を取り出して開く。
まず、手拭いかな。
買うものを書かれた紙を握り、私は城下町の露店を見に回った。
しばらく歩いているが、何故か私を避けて通っている気がする。皆が。
それと同時に有り得ないほどの視線を感じ、きょろっと周りを見ると。
(わぁぁぁぁこっち見られてる！なんかすごい避けられてるよぉぉぉ)
そう心の中で騒ぎたくなるほど見られているのだ。もう皆に。
『…………やっぱり、この真っ白な髪の毛かなぁ…それとも色素が全体的に薄すぎるとか…？うわぁぁどっちにしろ注目浴びるのには最適じゃんかぁぁ…っ』
…………だめだ。周りの視線が気になりすぎて疲れる。
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マスラ - 初めまして！とても面白いです！続き楽しみにしています。更新頑張ってください！(*^_^*) (2019年2月9日 17時) (
レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
奏琉斗 哀 - コメントありがとうございます。そうですよね、秀吉、私も好きです^^* (2018年10月20日 18時) (レス) id: ddcd85e1ba (このIDを非表示/違反報告)
奏琉斗 哀 - ニャン武士(^･x･^)さん» ありがとうございます。遅くなりますが、この後投稿させていただきます。 (2018年10月20日 18時) (レス) id: ddcd85e1ba (このIDを非表示/違反報告)
沖田総司 - キャー秀吉可愛い！ (2018年10月17日 23時) (レス) id: 61bbaa65c6 (このIDを非表示/違反報告)
ニャン武士(^･x･^) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2018年10月11日 2時) (レス) id: 3f82ed1d40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏琉斗 哀 | 作成日時：2018年9月22日 21時
