Special Class!!

Special Class . 20 ページ23

.







高橋「 へ、へくしゅ 」


「 海人 … 大丈夫？ 」


高橋「 … たぶん 」


「 部屋、戻ろっか 」




風邪をひくといけないので、寮内に戻ることに。

二人で、歩いている間は無言だけれど。





此の時間が、此の空間が、此の雰囲気が、妙に心地良い。




きっと其れは、今まで二人で過ごして来た時から来るもので 。

此れから先、ずっと壊したくないモノ 。







無意識に、そんな事を考えていた 。







_





.




寮のエントランスホール( こんなもの、普通は無いと思う )に掛けてある時計で時刻を見ると、


高橋「 ５時かぁ。もう、カイ寝れないかも 」


「 …ごめん 」←






謝ると海人はふふっと笑って「 じゃあ、」と云った。


「 …？ 」






にっこり笑ったカイは「 勉強教えて 」と。


語尾にハートマーク要らないっすよ、海人さん 。←





でも海人のお願いは断れないもので。

結局、海人に勉強を教えている私。



高橋「 なんで、入学早々に実力テストあるのかなぁ、」


「 確かに、クラス編成とかも決まってるのにね 」


高橋「 …特待生みたいなの、決めるのかな？ 」


「 …普通、入学試験も時に決まるでしょ。てか、入学試験1位は佐藤勝利だったんでしょ？ 」


高橋「 …なんでA、フルネームで呼んでんの、」


「 実力テスト。彼奴にだけは絶対負けないから、」




ふーん、なんてあんまり興味のないフリしている海人だけど、きっと色んな事を考えているのだろう 。

海人はそういうやつ 。









.

Special Class . 21→←Special Class . 19

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す