９２歩 ページ45
「その、悪かった。」
「おれ達も、お前が家族だって、分かってたはずなのに。」
申し訳なさそうに並ぶ、さっき私を疑った人たち。
その人たちを不安にさせないように私は必死でその場の雰囲気を明るくしたつもりだ。
「いや...当然の反応。逆にあの反応が無かったら不安になる。」
「「「!!?」」」
「なんて、良い人だ...。」
「なんて、良い女ぐはっ!!!」
「ナース呼べ!!鼻血吹いて一人倒れたッ!!」
「Aさん、今日ご一緒に食事でも。」
「「いや、おれと。」」
皆ｌ私の周りに集まって、
受け入れてくれた。
なんだか、胸のつっかえが取れた感じがした。
＿＿＿言って良かったって思った。
こうやって、疑った人たちは
ちゃんと�牴搬沖瓩箸靴道笋鮓�てくれてる。
父さんもさっき、「良かったな。」って言って、
頭を撫でて、船長室に戻っていった。
『何て顔してんだ。...この船にはそんなに器の小せェ奴はいねェよ。』
入った時に言われた言葉を思い出した。
本当だ。父さんの言った通りだったよ。
「ありがとう。」
「あァ。」
エースの笑う顔で、なんともいえない気持ちになったことは
もう私の心の中ではとめておくことはできなくなってきていた。
...
「お前ら!!出航だァ!!」
「また戻ってくるんだよ！リア!!」
「いつでも待ってる!!」
「うん!!」
船は、島を後にした。
...
「あのリアの調子じゃと、A様のことはちゃんと受け入れられたようじゃな。」
「いつか気付くときがくればいいんですが。」
追い風に吹かれながら遠ざかる船を見つめ、老婆と村長は立っていた。
...
「どうした？」
「ん？何でもないですよ。」
「お前は、この船の大事な船医なんだからな。無理すんな！」
「無理してなんかないわ。ちょっと、昔のこと思い出したの。」
「昔？」
「そう、昔。.......会いたい人が二人いるの。」
「？...そうか。元気でやってるといいなァ。」
「そうですね。.......あ、お頭、今日はもう酒禁止だっつったでしょう！」
赤い髪と
金色の髪が追い風に吹かれ揺れた。
...
ラッキーアイテム
革ベルト
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伊東 灯 - ナースさん達とのやり取りが一番好きかも← (2017年1月30日 16時) (
レス) id: f526fe80d2 (このIDを非表示/違反報告)
(<●>д<●> ) - 面白いです！ 原作に沿って男キャラの、『俺』が「おれ」になっていて嬉しかったですw (2015年11月29日 16時) (レス) id: 3e3180481b (このIDを非表示/違反報告)
マイ - 91歩目がすごく感動しました！ (2014年8月17日 0時) (レス) id: 7eeceb7cb5 (このIDを非表示/違反報告)
みなっち - 恋愛系がんっばってなのだ (2012年3月13日 18時) (レス) id: f5e43b651c (このIDを非表示/違反報告)
ピコ - とっても楽しみです♪ (2012年3月12日 18時) (レス) id: 5ee57061a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kanae | 作成日時：2011年10月31日 9時
