９１歩 ページ44
...
「Aはおれの家族だからな。」
「で、でもエース隊長...ッ！」
「何だ？」
「そ、そいつが裏で何かしてるかも...ッ！」
「安心しろ。そんなん絶対ェねェから。」
「！」
エースは私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
「おれがこいつをこの海賊団に入れた。」
「だから絶対ェ大丈夫だ。」
「！」
がらっとその場の雰囲気が変わるのが分かった。
エースが、あの太陽みたいに笑ったのを見てみんながぽかん、とする。
「ったく、全くもってエースの言う通りだ。」
「！」
聞き覚えのある声。
……サッチだった。
「こいつは、良い奴だって、皆分かってるはずだろい。」
「、」
マルコ。
「いい？あんたら、言っとくけど、この子、どれい解放してたんだから。」
「……っ！」
リアさん。
「ナース達の妹を受け入れないんなら、姉ちゃん達が、容赦しないよ!!」
「ノエル、」
「頑張ったねA。よく言った。」
「あんたがどういう人でも、あたしあんたが好きだもん。」
ノエル。
横にならんでいく彼らに心があつくなる。
「あいつらの言う通りだ。」
「!?隊長、」
皆の中から隊長達も出てくる。
「オヤジが乗せた奴は、家族だ。この船のな。」
「イゾウ隊長...！」
隊長。
「お、おれもそう思う。」
「そいつは、悪い奴じゃなかった!!」
「おれは最初から、そいつは仲間だと思ってた！」
「おれも！」「おれのほうが!!」
仲間。
家族。
まさか。
天竜人だった私を、受け止めてくれるなんて、
「A、」
「！」
横を見るとそこに立っていたのはエースで。
ああ、
私はこの人に助けられたんだ、と思った。
だめ、
だめだ...！
「ッ...！」
「!!A、お前っ、」
「＿＿＿＿泣いてんのか？」
「...!!見ないで...ッ！」
「...っ!!!」
「え、」
エースが私の腕を引いて、ぎゅっと抱きしめる。
周りの人たちがかち、と固まる音が聞こえた気がした。
「嬉しいときは好きなだけ泣け。」
「こうやったら見えねェだろ。」
「...!!!」
いや、ちょ、エース。
...
「...よしあの男公開処刑よ、サッチ！マルコ！」
「おっしゃァ分かった。」
「エースてめェ...。」
「リア長メスしまって!!って、武装色纏わせないでくださいッ!!」
「いっ!!?てめェらおれ殺す気か!!?」
「「「海に落ちろ火野郎!!!!」」」
涙なんて引っ込んで、また笑った。
ああ、これが私の家族。
＿＿＿＿最高。
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伊東 灯 - ナースさん達とのやり取りが一番好きかも← (2017年1月30日 16時) (
レス) id: f526fe80d2 (このIDを非表示/違反報告)
(<●>д<●> ) - 面白いです！ 原作に沿って男キャラの、『俺』が「おれ」になっていて嬉しかったですw (2015年11月29日 16時) (レス) id: 3e3180481b (このIDを非表示/違反報告)
マイ - 91歩目がすごく感動しました！ (2014年8月17日 0時) (レス) id: 7eeceb7cb5 (このIDを非表示/違反報告)
みなっち - 恋愛系がんっばってなのだ (2012年3月13日 18時) (レス) id: f5e43b651c (このIDを非表示/違反報告)
ピコ - とっても楽しみです♪ (2012年3月12日 18時) (レス) id: 5ee57061a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kanae | 作成日時：2011年10月31日 9時
