７２歩 ページ25
心は複雑なままだった。
リアさんの妹はやっぱり私の家で殺された。
解放した人達の中に万が一の可能性で、いたかもしれないけど。
それも多分ないから。
リアさんはきっと辛いだろう。
「リアは、あれから変わった。」
大切な人を失うのは辛いだろう。
「毎日、毎日、医術の勉強をしていた。」
私だってそうだから。
「「もう、何も失いたくない」といっていたよ。」
だけど、私は変われなかった。
「そんな時、白ひげ海賊団がやって来て、彼女をナースとして乗せた。」
老婆はそう言った。
失う事が「当然」。
そう思ってる自分がいた。
いつか消えてしまう。
あの人もこの人もその人も。
いつか死んで、いなくなってしまう。
『A、強くなくても生きていける。』
母さんからそう学んだ。
...
「あ...その...、ごめんなさい...!!」
ﾘｱ「いいのよ！もう吹っ切れてるしね。」
ﾉｴﾙ「・・・！で、でも、」
ﾘｱ「人に喋るんじゃないわよー？」
ﾉｴﾙ「・・・はい・・・。」
・・・
ｴｰｽ「・・・どういう事だ？」
町長「随分昔、天竜人がやって来て、人々をさらっていったんです。」
ﾏﾙｺ「それで・・・、」
ｴﾄﾞ「そこにAも居たって事か。」
町長「はい。リアを守ってくれた方だ。」
ｻｯﾁ「リアを？」
町長「リアはもう覚えてはいないが、どうだったか・・・ 「もういやだ。」 ！！」
「彼女はそういったのじゃよ。」
そこにはAと話した老婆が立っていた。
ｴｰｽ「「もういやだ？」」
老婆「あぁ。その途端、いきなり大嵐がやってきてな。何故か知らんが、歌っておったぞ。」
ﾏﾙｺ「！！」
ｻｯﾁ「・・・能力か。」
町長「気づけば、天竜人はもういなかった。」
老婆と町長は遠い目をする。
老婆「・・・綺麗な歌声じゃった。どんなに風が吹いても、雨が降っても、不思議とその歌声だけははっきりと聞こえる。」
町長「あの歌は忘れもせん。」
「「「「・・・。」」」」
・・・
あれから、考えても後ろ向きになるだけだと思って、
気持ちを切り替えて買い物に没頭した。
金は父さんから貰った。
・・・私でもびっくりするほどの大金だったけど。
『使い切るまで、お前の意見は聞かねェぞ。』
とか言われたから、しぶしぶ了承した。
A「・・・そろそろ戻るか。」
ラッキーアイテム
革ベルト
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伊東 灯 - ナースさん達とのやり取りが一番好きかも← (2017年1月30日 16時) (
レス) id: f526fe80d2 (このIDを非表示/違反報告)
(<●>д<●> ) - 面白いです！ 原作に沿って男キャラの、『俺』が「おれ」になっていて嬉しかったですw (2015年11月29日 16時) (レス) id: 3e3180481b (このIDを非表示/違反報告)
マイ - 91歩目がすごく感動しました！ (2014年8月17日 0時) (レス) id: 7eeceb7cb5 (このIDを非表示/違反報告)
みなっち - 恋愛系がんっばってなのだ (2012年3月13日 18時) (レス) id: f5e43b651c (このIDを非表示/違反報告)
ピコ - とっても楽しみです♪ (2012年3月12日 18時) (レス) id: 5ee57061a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kanae | 作成日時：2011年10月31日 9時
