６５歩 ページ18
「...今聞き捨てならん言葉が聞こえたが、いつものオレンジ君じゃねェだろうな？」
「誰だオレンジ君つった奴。いい度胸だおもてでろ。」
「残念ながらここはもうおもてだ。」
「おっしゃやってやらァ。」
エースと、どうやらラクヨウのようだが...。
手の骨をポキポキと鳴らしながらその団体から離れていった。
「気にするなA、いっつもああだからな。」
なんともいい声でビスタにそう言われて、また肩をすくめた。
瞬間、皆の顔と体の向こうから炎と爆発音、そして船員達の「おぉおッ!!」という歓声。
「あらら、また始まったのか。」
「！サッチ。」
私が気付いて呼びかけると、よ、と言って片手をあげた。
「Aがどこの隊に入るかって話題だったんだ。」
「いやァ、そりゃおれだろ。」
びしっと親指で自分のことをさしたサッチに、隊長達がぐりっと首を一斉に向けた。
「「「「おれの隊だ。」」」」
見事にハモったその声と、ラクヨウvsエースのバトってる音。
...なんか船が無事じゃすまなさそうな音なんですが。
「ったく、船の修理が...。」
ジョズが一人腕を組んでその光景を高い目の位置から眺めている。
残念ながら私からは見えない。
「ど、どっちが勝つんだろう...。」
「多分エースだろうな。」
「え、そうなの？」
「あいつは強ェからな。」
「...。」
「来た時からそうだった。」
ジョズがそう言った言葉に「どんなだったの」と口を開く前に誰かの声が響いた。
「何？こんなに隊長達集まって。！あ、A！」
ここにいたのねー!!と言って、隊長達を跳ね除け私に抱きついた
...リアさん。
「うわ、ちょ、」
「なるほどね...」
「え？」
突然そう呟いたリアさんは、私に向けていた優しい表情から一変
般若形相に変わり、ぐりんと首を隊長達にむけた。
隊長達の肩がびくっと震えた。
「Aはあたしの隊だからね...？」
「あ、えっとリアさん、」
「何？」
天使の笑顔に変わって、ふわっと彼女の金髪がまった。
何て恐ろしい女性だろう。逆らってはいけない...だがしかし...！
「私、どこにも入りません。」
「「「「「えェ!!!??」」」」」
座っていた皆もばっと立ち上がり見事な驚きよう。
何だこの人たち。好きだ。
「決めれません。どこもいいとこです。」
「自分、まだまだ戦闘もできないし医療の知識もありません。」
「なので困ってる隊、回ろうと思ってます。」
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 529人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伊東 灯 - ナースさん達とのやり取りが一番好きかも← (2017年1月30日 16時) (
レス) id: f526fe80d2 (このIDを非表示/違反報告)
(<●>д<●> ) - 面白いです！ 原作に沿って男キャラの、『俺』が「おれ」になっていて嬉しかったですw (2015年11月29日 16時) (レス) id: 3e3180481b (このIDを非表示/違反報告)
マイ - 91歩目がすごく感動しました！ (2014年8月17日 0時) (レス) id: 7eeceb7cb5 (このIDを非表示/違反報告)
みなっち - 恋愛系がんっばってなのだ (2012年3月13日 18時) (レス) id: f5e43b651c (このIDを非表示/違反報告)
ピコ - とっても楽しみです♪ (2012年3月12日 18時) (レス) id: 5ee57061a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kanae | 作成日時：2011年10月31日 9時
