第14章─６話 圧倒的な力 ページ9
「何と、世宇子キーパーポセイドン！ドラゴントルネードを止めた！最強の守護神ここにあり！」
「何てやつだ…！」
「ありえない…」
円堂と鬼道が呟く。
すると、ボールを受け止めたポセイドンは、何とそれを豪炎寺の足元へと転がしたのだ。そして指で豪炎寺を挑発して見せる。
「おーっと！ポセイドン、雷門にボールを渡しシュートを打ってこいと挑発！」
「何なのよあれ…！」
これにはAも怒り心頭、といった様子だ。そしてそれは鬼道も同様だった。
「ボールを渡したことが失敗だと思い知らせてやる」
鬼道の言葉に豪炎寺も頷く。
そしてそれを合図に、ボールを持った鬼道が口笛を吹いた。すると地面から、数匹のペンギンが顔を出す。
「あれは…！」
Aは思わず叫んだ。
「「「皇帝ペンギン2号！」」」
「ツナミウォール！」
鬼道、一之瀬と豪炎寺によって放たれた必殺シュートを、ポセイドンは再び同じ技で受け止める。ツナミウォールは、いとも簡単に皇帝ペンギン2号をも防いで見せた。
「おーっとポセイドン、また止めた！」
「ぐっ…！」
鬼道が悔しそうに唸る。ポセイドンはまたボールを雷門イレブンへと投げ返した。
「なら…！」
今度は一之瀬、土門、円堂が攻撃に走る。繰り出すのは勿論あの技だ。
「これでどうだ…！」
「「「ザ・フェニックス！」」」
「ギガントウォール！」
今度は別の技でシュートを受け止めたポセイドン。またしてもシュートを止められてしまう。
「これじゃ、ウォーミングアップにもならないな」
「俺たちの必殺技が、どれも通用しない…！」
一之瀬がそう呟く。ポセイドンは、今度はボールを味方にパスした。
「ゴールには近づかせない…！」
そこへすかさず風丸が迫る。
「キャプテンだけじゃない！」
「俺たち皆で守るっす！」
少林寺、壁山もそれに続く。
「ダッシュストーム！」
しかし、世宇子中のデメテルによる必殺技によって、3人はいとも簡単に好き飛ばされてしまった。
「リフレクトバスター！」
難なく3人を突破され、果てには必殺シュートを打たれてしまう。
「ゴッドハンド！」
円堂は再びゴッドハンドでそれを受け止めた。しかし、やはりゴッドハンドは破られてしまう。
「ゴーール！世宇子追加点！これも物凄いシュートだ！」
地面に横たわる円堂と風丸は何とか立ち上がった。しかし、少林寺は一向に立ち上がろうとしない。
「少林！大丈夫か？」
円堂が駆け寄る。
「すみませんキャプテン…止められなかったです」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫苑 | 作成日時：2023年10月3日 0時
