episode1 ページ1
男女の友情はある、なんて言ったのどこのどいつだ。
たとえ一方が友情だと思っていても、
もう一方がすきだと、思えばもう友情ではなくなるのだから。
案外簡単に崩れるそれを存在する。なんて言ったやつを憎んだ。
そんな感情にのまれているのは私で、そんな事とも知らず隣ですらすらペンを走らせているのは彼だ。
そんな彼をちらっと盗み見ると、意外にも相手もこっちを見ていた。
ん？と言わんばかりの顔をするもんだから
なんでもない、の意味を込めて首を横に振った。
理解したのかまたボードに目を向ける横顔に、すきになったことを後悔した。
この大学に入った時にはなかった感情の所為で生まれた2人の間に出来た偽りの友情。
ごめん、しげ。
もう友達には戻れないみたい。
大学3年の春、私が気付いてしまった恋情とまだ少しばかり残っている桜がはらはらと散っていく姿が重なって視線を逸らした。
どうか、まだこのままでーーー
綺麗なままでいて、と心から願った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふーか。(プロフ) - 面白かったです。これからも更新頑張ってください。 (2020年1月16日 4時) (
レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 初めまして。毎日更新楽しみにしております。蒼空様の想い描く続きが私は読みたいです。この様な事しか言えずに申し訳ございませんが、こんな想いの奴もいるぞ、という事でコメントさせて頂きました。これからも蒼空様が楽しく書けますように応援しております。 (2019年11月9日 22時) (レス) id: 98bbca3e57 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼空 | 作成日時：2019年11月5日 2時
