紅い悪魔は恋を知り ページ15
おそ松side
空は紫。雲は山吹色。甘く、苦い香りが充満する魔の世界。
まぁ、異世界でいっか。
なんで此方に来たかって言うと、Aのことについて知りたいことがあるから、占い師をしている堕天使の弟トド松にちょっと話をうかがおうと思って。
Aのこと知っておかないと、何て言うかその、あれじゃん?むずむずするじゃん?
異世界だと羽を広げると回りのやつに当たっちゃうから、歩いた方が早いんだよね。みーんな空飛んでるから。逆にね。空中渋滞って感じ。
風車みたいなやつがついてる、屋根が三角で黒い砦みたいな場所。それが“俺ら”の家。
え?“俺ら”?うん。６つ子だから。あっ、知ってるよね
お｢トド松〜、いる〜?｣
ト｢あー、おそ松兄さんじゃん。えっ、何?｣
お｢うぅ、いきなり嫌そうな顔すんのやめてくんね?傷つく(泣)｣
ト｢うぃ｣
現代ならスマホって言う感じの水晶玉を華麗に操って人影をスクリーンのように映し出す。
ト｢この子でしょ。Aくん。｣
お｢えっ。ち、ちが……｣
ト｢はい、図星。おそ松兄さん完全にこの男の子に恋しちゃってるよね。見てたよ、水晶玉越しにおそ松兄さんを。ﾃﾞﾚﾃﾞﾚじゃんw｣
恋?なんかしてねぇよ、そんなもん。大体彼奴は男だぞ?男なのに可愛くて血が美味くて色白で弄りたくなって頬をツンツンしたくt……
って、あれ??俺ったらあれれ???
ト｢ｸｽ………｣
お｢うっ、うるせぇ!!てか、いつの間に心読んでんだよ!!｣
ト｢えぇっ!!本当だったの?、おそ松兄さん!?!?しかも僕、笑っただけだよ!?やっぱり図星だね、おそ松兄ーさん♪｣
はぁああああ。面倒臭ぇ。トッティ面倒臭ぇ。んまぁ、いいや。
お｢んで、トド松。｣
ト｢ん??｣
お｢はっきり言うけど、俺は彼奴の事が好きだとはまだ俺でも分かってないから。だから、敢えて彼奴を知りたい。教えてくれ。その水晶で占って。｣
ト｢お代は?｣
お｢……好きにしろ｣
ト｢んじゃあ記憶でいい??ｸｽ｣
お｢記憶!?駄目だよ、他のにしろ。あーもう、わーったよ、金だろ。｣
ト｢違うよ。｣
お｢??｣
ト｢Aくんの血、貰ってきて♪｣
お｢は?｣
ト｢飲んでみたいなって♪持ってきてくれたらお代は要らないから。さぁ、どうする?Aくんの血を持ってくるか、あの子との記憶を僕が貰うか。｣
お｢………ｯﾊｧ…｣
ト｢僕も一応、“堕天使役の悪魔”なんだからさ＿＿＿♪｣
この時俺は、トド松がAを狙ってるなんて、思ってもいなかった＿＿。
#作者願望#できれば一番してほしいこと
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きゃんでぃー - 続きみたい。めっちゃみたい面白かったです (2020年2月10日 18時) (
レス) id: 04712bb899 (このIDを非表示/違反報告)
風邪(プロフ) - 自衛隊員さん» こちらこそ！シバ、イチ、だった風邪だよー！ (2019年8月6日 18時) (レス) id: 41ed55b1cf (このIDを非表示/違反報告)
一松girl - おもしろかったです！続き楽しみにしてますね！ (2019年4月5日 0時) (レス) id: b6e961ac32 (このIDを非表示/違反報告)
自衛隊員(プロフ) - え……イチ？……久しぶり、覚えてる？名前変えちゃったけど……らーくんだよ。復活してくれて嬉しいよ。又宜しくね。 (2018年10月15日 16時) (レス) id: d960d22aa5 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり(プロフ) - ヰチさぁん！久しぶりっ！私はいなくなってないっ！ログインしたよっ！復活おめでとー！ (2018年7月14日 18時) (レス) id: 5074694cef (このIDを非表示/違反報告)
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