アブノーマルと【黒】 (ページ36)

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コミュ力ページ36

ビールが来て飲み始めたら、話にはどんどん花が咲く。
きゃっきゃ言っておしゃべりする姿は二人とも可愛らしくて、マルと大倉あたりがなんとなく頭に浮かんだ。

そして、二人とも話がとてつもなく上手いねん……。

黒「ふ、二人はゴハン食べに行く時とかどんなこと話してるん？」

「仕事の話がほとんどですね」

黒「へぇー、すごいなあ」

「全然ですよ。だってこの間なんか、なぁ」

『ああ、ね。途中から卓くんの持ってきた推理ゲーム？みたいなの解き出しちゃって、仕事どころじゃなくなっちゃいましたし』

黒「レイトン教授とか？」

『レイトン教授…？』

歌川さんはテレビゲームを全くやらないらしい。

それ知ったら、なんや知らんけど俺のほうがずーっとコドモっぽく感じた。

きっとちゃんとした親に育てられたんやろなー。

ええなぁ……。

そんな下らない嫉妬みたいなのが少しだけ芽生えた。